スクーデリア・フェラーリは、2025年からの新パートナーであるイタリアのメガバンク、ウニクレディトと共同で、両者のパートナーシップを記念するイベントを、イタリア・ミラノで開催した。当日はカステッロ広場にルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが登場、フェラーリF1マシンでのデモ走行を行い、2万人を超えるファンを沸かせた。
『スクーデリア・フェラーリHPドライバーズ・プレゼンテーション・バイ・ウニクレディト』という名称のこのイベントは、3月6日にウニクレディトの本社があるミラノで開催された。カステッロ広場への入場は無料で、熱心なファンは席を確保するために夜明け前から並んだという。
会場周囲の通りには、巨大スクリーンが設置されて、イベントの模様を映し出し、イタリアではストリーミング放送も行われた。会場には、F1合同発表会『F1 75 Live』でカラーリング発表のために使用したマシンに加え、ミハエル・シューマッハーがタイトルを獲得した2004年のマシンF2004や、フェラーリでの最後の年2006年のマシン248 F1も展示された。
DJが観客を楽しませた後、フェラーリのCEOベネデット・ビーニャとウニクレディト・グループCEOアンドレア・オルセルがステージに登場。その後、ルクレールとハミルトンがデモランを行った。ルクレールが2019年型SF90で走り始め、その後、ハミルトンは2021年型SF21でコースイン。走行後半には2台が合流し、互いをオーバーテイクし合い、同時にドーナツターンを披露するなどして、観客を大いに沸かせた。
その後、ふたりはステージに現れ、チーム代表フレデリック・バスールとともにファンを前にスピーチを行った。
フェラーリのイタリアで行われる公式イベントに初めて参加したハミルトンは、「赤い服を身にまとってこのようなイベントを経験するのは特別なことだ」と、彼を歓迎する大勢のファンの前で話した。
「ミハエル・シューマッハーのレーシングマシンを含む歴史的なマシンを前に、ファンの皆と一緒にいられるのも特別な経験だ」
「今日という日は、すでに忘れられないシーズンとなっている中でこれまでに経験した数々の『初めて』に加わる、もうひとつの特別な日だ」
「この素晴らしいチームとともにコースに出る日が待ちきれない。僕たちには、ワールドチャンピオンシップを戦うために必要なものはすべて揃っていると思う。そして、ファンの皆が僕たちのさらなる原動力になってくれるだろう。皆と一緒にたくさんの楽しみを味わえたらうれしい」
2025年F1開幕戦オーストラリアGPは、3月14日〜16日に開催される。
(autosport web / Translation : AKARAG)