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メルセデスの2025年型『W16』:低速コーナーでの弱点解消へ空力面を刷新。タイトル争い復帰を目指す
2025年2月25日
メルセデスは、2月24日、チームにとって「新たな時代の幕開け」となる2025年のF1マシン『W16』の画像を公開した。2025年にはルイス・ハミルトンが去り、期待のルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリが加入、ジョージ・ラッセルとの新ペアで戦う。
グラウンドエフェクト時代に苦労し続けたメルセデスは、2024年にはマシンのパフォーマンスが一貫しないことにより、トップ3チームとコンスタントに戦うことができなかった。テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンは『W16』について、昨年型の不安定さを解消することに力を注いだと語った。
「シャシー側の今の規則は今年で4年目となり、マシンはより成熟した段階にある。ラップタイムを大幅に向上させることは難しくなっているが、昨年、我々の足枷となった部分の改善に注力してきた」
「W15は低速コーナーでわずかに曲がりにくいという問題を抱え、タイヤ温度の不均衡によりセッションごとにマシンが不安定になった。そういった問題を解消することを、主な焦点とした」
「その焦点は、前モデルのより困難な特性のいくつかを改善するため、ほぼすべての目に見える空力要素の変更、新しいフロントサスペンション、『W16』の内部のさらなる変更につながった」
「我々は冬の間の進歩に満足している。他のすべてのチームと比べて自分たちがどういう位置に来るのか知るのが楽しみだ」
2025年は、現在のシャシー規則において4年目であると同時に、パワーユニット規則においては12年目に当たる。パワーユニットの開発は凍結されているものの、そのなかで信頼性の向上に努めたと、パワーユニット責任者でメルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズのマネージングディレクター、ハイウェル・トーマスは語った。
「パワーユニットの堅牢性を実現し、最後のわずかなパフォーマンスを絞り出し、今シーズン最高のチャンスを得るために、信頼性向上のためのアップデートといくつかのキャリブレーションのアップグレードを検討してきた。順調に進歩しており、それがトラック上のパフォーマンス向上につながることを期待している」
2025年は、各チームの差が小さく、競争の激しいシーズンになると、メルセデス代表トト・ウォルフは語っている。「きわめて接戦のシーズンになるだろう。今年は昨年よりもさらに差が縮まると予想する。今シーズン、チャンピオンシップに挑戦するためには、最高のパフォーマンスを発揮する必要がある」
トーマスは、ほんのわずかでもタイムを縮める方法を見つけることが、タイトル争いにおける鍵になると述べた。
「今のレギュレーションが継続されてきたことから、ラップタイムの差は小さい。それでもわずかながらタイムを見つけるチャンスはあり、それが土曜日と日曜日においての結果の違いにつながるだろう」
「100分の1秒、100分の2秒を見つけることが重要だ。それがポールを獲得するか、2列目、3列目になるかの違いを生む可能性があるからだ。そうしたゲインを追求し続ける。そうすることで、(最終戦)アブダビでチャンピオンシップ争いに加わっていることを願う」
(autosport web)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

