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2026年F1参入のキャデラック、新規則により“全員がゼロからスタートすること”が「我々の助けになる」と前向き

2025年2月17日

 キャデラックF1チームの取締役を務めるマリオ・アンドレッティは、2026年にF1のレギュレーションが刷新されることは、このアメリカのチームに決定的なアドバンテージをもたらすと考えている。


 2026年はシャシーとエンジンのルールが一新され、F1の技術面が大きく変わるシーズンとなる。F1の既存の10チームは、リソースの観点から2025年型マシンの開発と並行して、まったく新しい2026年のマシン設計のバランスを取る必要があるだろう。この極めて重要な綱渡りは、グランプリレースの予算制限と風洞試験時間のスライド制によって複雑化し、独特の課題を生み出している。


 しかし、アンドレッティが指摘するように、キャデラックF1は異なる立場にある。


「新しいレギュレーションにより、誰もがゼロからのスタートを強いられる」と、アンドレッティは『Auto Motor und Sport』に語った。


「それは我々の助けになるだろう」


「ルールがすでに3〜4年安定していた時期に始めていたら、もっと大変だっただろう。2026年に開始することで、合理的な基準でスタートできる可能性が高まる」

2026年F1マシンのレンダリング画像(2024年12月11日版)
FIAが発表した2026年F1マシンのレンダリング画像(2024年12月11日版)


 この所感は、各チームが既に設計とプロセスを最適化している成熟したレギュレーション環境に参入することの難しさを強調している。つまり2026年のリセットは、より平等な立場で競争に参加できる希少な機会を提供することになるものだ。


 さらにこの好都合なタイミングにより、キャデラックF1は、既存のチームが直面している制約なしに、すべてのリソースを2026年の準備に投入できるため、デビューの準備においてより大きな柔軟性を得ることができる。


「我々はまだ風洞や予算制限レギュレーションに該当していないため、十分な準備ができるという恩恵も受けている」とアンドレッティは述べた。


 レッドブル、メルセデス、フェラーリなどの確立したチームが支配するスポーツで、キャデラックF1が名を馳せようとしているなか、この戦略的優位性は決定的なものとなる可能性がある。

マリオ・アンドレッティ
2024年F1マイアミGP マリオ・アンドレッティ(写真中央)

■ドライバー戦略:経験とアメリカ人の才能のバランス

 キャデラックF1プロジェクトの管理面と技術面は進展しているが、ドライバーのラインアップについては依然として多くの憶測が飛び交っているおり、バルテリ・ボッタスやセルジオ・ペレスのようなドライバーがチームに加わるという多くの噂がある。

バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)
2024年F1第20戦メキシコシティGP バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)

セルジオ・ペレス(レッドブル)
2024年F1第24戦アブダビGP セルジオ・ペレス(レッドブル)


 しかし、アンドレッティはチームの戦略についていくらか明らかにし、F1への参入を導くためには、経験と若いアメリカ人の才能の組み合わせをターゲットにしていることを認めた。


「候補者についての話が出たが、(コルトン・ハータは)間違いなく検討中のひとりだ」とアンドレッティは『NBC News』に語り、長年F1移籍が有力視されてきた、インディカーレースで複数回の優勝経験のあるハータに言及した。

コルトン・ハータ(アンドレッティ・グローバル・W/カーブ・アガジャニアン)
アンドレッティ・グローバル・W/カーブ・アガジャニアンからインディカーに参戦するコルトン・ハータ


 アンドレッティは、経験豊富なドライバーを確保することが最優先事項である一方で、アメリカ人主導のチームとしてのアイデンティティに合わせて、アメリカ人ドライバーをラインアップに加えることにも熱心であることを強調した。


「我々の立場から、最初のうちは国籍には関係なく経験豊富なドライバーをひとり、そして若いアメリカ人ドライバーをひとり起用することになると思う」


「こうしたことが目下の目標だ」


 F1の人気がアメリカで急上昇し、キャデラックF1がハースに続いてグリッドで2番目のアメリカのチームとなる予定であるなか、アメリカ人ドライバーの出場はファンの大きな関心を呼ぶと同時に、チームがそのルーツと強い文化的つながりを確立するのに役立つ可能性がある。


 2026年に向けて準備が本格化しているが、アンドレッティのコメントは、キャデラックF1がスポーツの新時代の新たなスタートを活かしてF1における長期的な成功の基盤を築き、すぐにでも全力で取り組みたいという野心を抱いていることを強調している。



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(autosport web)


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