F1アメリカGPは土曜午前のフリー走行が行われ、BARホンダのジェンソン・バトンがトップタイムをマーク。BARホンダは佐藤琢磨が3番手、フェラーリ勢が2番手、4番手に入り2強が上位を独占した格好となった。
土曜日午前1回目のフリー走行は、8:00スタート。45分間に渡ってセッションが行われる。今日もインディアナポリスは快晴で、気温20度、路面温度21度、湿度64%というコンディションだ。
あまり各車積極的な走行を行っていない状況で、セッション開始23分に昨日午後に3周しか走れなかったルノーのフェルナンド・アロンソが1分11秒509でトップに。しかしその3分後、ミハエル・シューマッハーが1分11秒207でタイム更新。さらに、フェラーリのルーベンス・バリチェロが1分10秒911を出して逆転する。
アロンソと同じく、昨日あまり周回をこなせなかった佐藤琢磨は、イン〜アウトラップを5回繰返しており、序盤はタイムは出ていない。そんな琢磨のチームメイト、バトンがセッション開始32分にバリチェロの0.160秒落ちの2位へ入ってくる。琢磨は開始24分にこの日初めてフルラップし、7位のタイムを出している。
精力的にラップを重ねていたアロンソは、開始38分に縁石乗り越えの際に左前輪周りの空力パーツを飛ばす場面も。8時45分、チェッカー。路面温度は29度まで上昇。トップは金曜に続きバリチェロで、2番手にバトン、3番手にミハエル・シューマッハーとなった。
9時15分からの2回目セッションも快晴。気温21度、路面温度34度、湿度62%というコンディション。セッション開始直後は、ミハエル・シューマッハー、バリチェロが1分11秒台でワンツー体制を組む。
トヨタ勢は、今回なかなかの速さを見せている。まずはオリビエ・パニスがミハエル・シューマッハーの0.179遅れで2位に。さらに開始36分、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分10秒895でトップタイム! このタイムはセッション終了15分前までモニターのトップに居座る。
セッション開始40分、ジャガーのマーク・ウエーバーがターン6でスピン! グラベルを突っ切ってバリアにフロントからクラッシュ。ウエーバーはマシンを降りる。
セッションも残り15分となってきたころ、各車予選用のアタックを行い始める。まずは46分に佐藤琢磨が1分11秒513で6位に。その直後、ミハエル・シューマッハーが1分10秒566でトップに浮上。ダ・マッタより0.3秒速い。さらにバリチェロが僅差で続いて、フェラーリが再びワンツーとなった。
しかしそのタイムを、開始53分にバトンが1分10秒056で塗り替える。さらに57分には佐藤琢磨がバトンの0.195秒落ちの2位に入り、今度はBARがワンツーに。終了2分前には、ミハエル・シューマッハーが2位に飛び込み、そのままチェッカー。バトン、ミハエル・シューマッハー、佐藤琢磨、バリチェロとBARホンダとフェラーリがサンドイッチ状態になり、予選に向けて興味深いオーダーとなった。
区間タイム最速は、セクター1=ミハエル・シューマッハー、2=バトン、3=佐藤琢磨。終了時の気温は22度、路面温度37度、湿度61%というコンディションだった。