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レッドブル&HRC密着:フェルスタッペンは初日17番手。手を焼くRB20のバランス問題、改善に取り組むも悪化も経験
2024年12月7日
2024年F1第24戦アブダビGP初日のフリー走行2回目、60分間のセッションを終えて、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のポジションは17番手だった。これは2戦前のラスベガスGPの初日の順位と同じだった。そのときは、チームがラスベガスGP用のリヤウイングを開発していなかったことが主な原因で、初日の夜に現場でリヤウイングを改良して、パフォーマンスを改善させ、予選と決勝レースでライバルのランド・ノリス(マクラーレン)を抑えて、2024年のドライバーズタイトルを手にした。
しかし、今回は適正なリヤウイングがなかったわけではなく、フェルスタッペンがアタックでミスしたわけでもない。初日を終えたフェルスタッペンはこう振り返る。
「今日はクルマのバランスがあまりよくなくて、運転がかなり難しかった。パフォーマンスを向上させるために何ができるか、今夜じっくり取り組まなければならない」
初日に失速した理由として考えられることは、フリー走行1回目でフェルスタッペンのマシンに乗ったのが、アイザック・ハジャルだったことだ。若手ドライバーに経験を積ませるという目的で、シーズンに2回、チームもグランプリ経験3戦未満のドライバーをフリー走行1回目に起用しなければならず、レッドブルはそのチャンスを今回使った。おそらく、その段階からレッドブルのRB20のバランスはよくなったと思われるが、正確な情報はフェルスタッペンが乗るまでわからないため、セットアップ作業が遅れたのではないかと考えられる。
RB20のバランスの悪さは、フェルスタッペンですら、手を焼いてきた問題だった。
「シーズン中盤から、クルマのバランスを改善しようと努力してきたんだけど、なかなかうまくいかなかった。その後、いくつかのアップグレードが施されたんだけど、改善するどころか、さらに悪くなった。問題は、その原因が何なのか、僕たちがなかなか理解できかったことだった。なぜなら、データ上、僕たちが目にした数字はどれも悪くないのに、実際に乗るとまったく別だったからだ」
前戦カタールGPでは、チームメイトのセルジオ・ペレスのマシンを実験台として、パルクフェルメ・ルールを破ってセットアップ変更したことで、予選以降にレッドブルは活路を見出した。
カタールGPはスプリント・フォーマットだったため、今回とは異なる。今回は金曜日の夜にセットアップ変更が可能なため、ここでの変更が土曜日以降のパフォーマンスに重要となる。
果たして、土曜日にレッドブルは浮上できるのか。フリー走行3回目に注目したい。
(Masahiro Owari)
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12/6(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
12/7(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
12/8(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
1位 | マックス・フェルスタッペン | 437 |
2位 | ランド・ノリス | 374 |
3位 | シャルル・ルクレール | 356 |
4位 | オスカー・ピアストリ | 292 |
5位 | カルロス・サインツ | 290 |
6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 223 |
8位 | セルジオ・ペレス | 152 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 70 |
10位 | ピエール・ガスリー | 42 |
1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 666 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 652 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 589 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 468 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 94 |
6位 | BWTアルピーヌF1チーム | 65 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 58 |
8位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 46 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 17 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 4 |
第19戦 | アメリカGP | 10/20 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/27 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/3 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/23 |
第23戦 | カタールGP | 12/1 |