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異常をきたしたメルセデス。技術責任者はアップデートの効果に自信「今後のレースで結果がわかる」

2024年10月25日

 メルセデスは先週末、ほとんどポイントを獲得せずにオースティンを去ることなったが、どうやら彼らのマシン『W15』に導入されたアップグレードが正しい方向に向かっているという大きな希望を抱いたようだ。


 ジョージ・ラッセルはスプリントと決勝の両レースともポイントを獲得したが、前者では5位、日曜日は6位にとどまった。一方のハミルトンは、土曜日の19周のレースをチームメイトのすぐ後ろでフィニッシュしたが、翌日のメインレースでは3周目にスピンを喫してリタイアしてしまった。


 ふたりはスプリントイベントの予選で驚異的なペースを見せていたが、そのスピードはメインレースと短いレースのどちらでも発揮されることがなかった。それゆえ、テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンが次のように感じたことも理解できる。


「不安定な週末だった。マシンには新しい装備いわゆる“アップデート19”が投入され、我々はとても興奮していたし、今でもとても興奮している。しかし、普通ではないことが山ほど起きた」


「フリー走行でルイス(・ハミルトン)がスピンを喫し、ジョージ(・ラッセル)ももう少しでマシンのバックエンドを失うところだった。その後ジョージは予選でクラッシュし、ルイスはレースでスピンしてリタイアとなった。非常に珍しいことだ」


 それでもアリソンは次のように考えている。「我々が測定したすべてのことは、アップグレード・パッケージが予想どおりに動作していることを示唆していた。そこにはダウンフォースがあった」


「スピン前には、マシンの下の流動構造の何かが壊れている様子は見られなかった。アップデートがよいものだったと考える理由は充分にあるし、今年の残りシーズンはその恩恵を受け取るつもりだ」


「異常と言えるほど何度もバリアにぶつかることになった急激な動きは、車高が低すぎ、硬すぎた結果ハンドリングが許容できないほど低下したせいだ」

“異常”をもたらしたメルセデスF1のアップグレード。技術責任者は効果に自信「今後のレースで結果がわかるだろう」
2024年F1第19戦アメリカGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)


 彼はまたフリー走行セッションがたった1回しかなかった週末に、チームが重要な空力アップグレードを導入したことで代償を払ったことをすぐ認め、「スプリントの週末だったため、通常よりも調整のための時間が短くなった」と説明した。それでもアリソンは楽観的な姿勢を崩さず、次のように付け加えた。


「今後のレースで結果がわかるだろう。なぜなら、我々はアップグレード・パッケージを使い続けるつもりだからだ。もしそのためにグラベルに入り続けることになれば、正解が何かを改めて考えることになる。だが、私はそうはならないだろうと見ている」


「私の予想では、先週末のような不愉快な週末ではなく、ルイスがスプリント予選のポールポジションを獲得したり、ジョージが同じセッションでトップ近くにつけたりするような、期待が持てるものになるだろう」


 ハミルトンはスプリントレースで、自分のマシンに「何か異常がある」と不満を漏らしていたが、これについてアリソンは、7冠王者のマシンに起きていた事実を明らかにした。「テレビで見ていた人なら誰でも、ルイスがスプリントレースの準備をしているときに『カチカチという音がするのを感じる』と言っているのを聞いたはずだ」


「スプリントレースの後で彼マシンをチェックすると、ウィッシュボーンのひとつを固定しているベアリングがひとつ壊れ始めていることが分かった。それが動き回ってカチカチという音を立て、ハンドリングの不安定さにつながっていたんだ。それはフロントエンドの問題ではあったものの、彼がマシンのリヤに覚えていた違和感の主な理由だった。その結果、マシンの感触がルーズで予測不可能になり、スプリントレースに影響を及ぼした」



(GrandPrix.com
Translation: AKARAG)


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