チーム・ザウバー・ペトロナスはセパンで8位に入った後、バルセロナ、モナコ、ニュルブルクリンクにて3戦連続でポイントを獲得し、この勢いを持続したまま次なる戦いに臨もうとしている。
現在チームはコンストラクターズ選手権で計10ポイントの5位。自動車メーカー支援のジャガーやトヨタ、マクラーレンをも後続に押さえるこのポジションを、より強固なものにしたいと願う。
ジャンカルロ・フィジケラはニュルブルクリンクでは、金曜にエンジンを積み替えたことによるペナルティでグリッド後方からのスタートとなった。だが決勝ではC23を6位に導く満足な結果を得、過去に十分な経験を持つジル・ビルヌーブ・サーキットでさらなる上位を熱望している。
「ニュルブルクリンクで3ポイントを取れたことは本当にうれしい。あそこでの僕らの目標はポイント獲得だったのだが、まさか自分が6位に入れるとは思ってもみなかったんだ! 車はレースのたびに良くなっているし、モントリオールもまた僕には相性のいいサーキットだ」
「今までに4回表彰台に上がったことがあるから、カナダにはいい思い出がいっぱいある。あのサーキットのフィーリングはしっかりつかんでいる。僕らにとっていいレースになるんじゃないかな。僕にとってはドライブが楽しい、いいトラックだ。比較的グリップが少ないための難しさはある。ヘアピンと最終コーナーなどとてもトリッキーで、どちらも後に続くストレートにトップスピードを残せるよう無理なく抜ける必要がある」
一方のフェリペ・マッサは、参戦は2002年の1度だけで、9位完走に終わっているものの、カナダは大好きだという。オーバーテイクが可能なところが気に入っているのだという。
「モントリオールはイモラに似ていて、アクセルを開け、ブレーキを踏み、シケインを抜けるというパターン」とマッサ。「なのでチャレンジングなサーキットであり、いいリズムをつかむのが難しくなる。流れを乱さないためには精密さがとても必要で、そこが挑戦しがいのあるところだ」
「もうひとつ好きなのはオーバーテイクができるところだ。ストレートで抜けるだけの十分なトップスピードが出せるし、そこだけでなくうまくすればヘアピンのブレーキングでも絶好の機会を得られる」