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F1第18戦木曜会見:前戦以上にバンピーなシンガポール。レッドブルは改善点を見つけるも「最強の週末になるとは思わない」

2024年9月20日

 2024年F1第18戦シンガポールGPのFIA会見。まずは前戦アゼルバイジャンGPで劇的勝利を挙げたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に、質問が集中した。


Q:オスカー、日曜日のレース後、レースエンジニアのトム・スタラードは、あなたは今もすごいペースで進化を続けていると言っていました。あなた自身は、まだどの分野で成長できると思っていますか?
ピアストリ:あらゆる面だね。特に予選かな。予選でもっといい結果を、もっと一貫して出せればいいね。あとは、今年後半には一度しか走ったことのない厳しいコースでのレースがいくつか控えている。去年それらのコースで抱えていた弱点を克服することが、シーズン終盤の鍵になると思う。まだまだ完成形じゃないのは確かだし、あらゆることに取り組んでいるよ。


Q:予選が自分の弱点のひとつとのことですが、確かにモナコからバクーまで、ランド(・ノリス)に負け続けています。なぜそうなのか、何を改善しなければならないと思っていますか?
ピアストリ:何よりも一貫性だと思う。先週のバクーを除いて、Q1からQ3まで自分のパフォーマンスに満足できたセッションはなかった。そもそもライバルたちとのタイム差はものすごく小さいんだけど、僕はいつもそのギャップに負けていた。そこは、一貫性の問題だと思う。技術的には、ポールポジションを獲れる力は自分にはあると思っている。だからあとは、一貫性だね。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第18戦シンガポールGP FIA会見 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)


 そしてピアストリに対しては、話題となっているマクラーレンMCL38のリヤウイングについても質問が飛んだ。


Q:SNSにいくつかの動画が登場して以来、マクラーレンのリヤウイングについて多くの議論があります。わずか数ミリたわんでいるだけで大騒ぎしすぎでしょうか?
ピアストリ:数ミリたわんでいるけど、合法だよ。すべてのテストに合格しているからね。勝つためにいろんなことをしているけど、それは魔法のチケットでも魔法の弾丸でもない。


Q:初めてそれを見せられた時、あなた自身は合法性を疑わなかったのですか?
ピアストリ:実はあのウイングのことを知ったのは、他のみんなと同じ先週のタイミングだったんだ。でもFIAは毎週のように検査をしていて、あのウイングもそれに合格している。グレーゾーンですらないんだ。完全に合法だよ。

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP オスカー・ピアストリがドライブするマクラーレンMCL38


 ではライバルたちは、どう考えているのか。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、こう答えていた。


Q:マクラーレンのリヤウイングについて、たとえば技術チームに尋ねたりしましたか? 合法だと思っていますか?
フェルスタッペン:映像は見たよ。高速走行で(ウイングが)動いているのは明らかだけど、でも結局のところ合法かどうかを決めるのはFIAだからね。もちろんバクーで初めて登場したわけじゃない。フロントウイングもそうだしね。何が許されるのか、どの程度たわんでもいいのか、その判断について僕らは待つしかない。


 フェルスタッペンとレッドブルにとって、今週末のシンガポールは鬼門と言える。なぜここだけで、一気にパフォーマンスが落ちてしまったのだろう。


Q:去年は予選11番手、決勝レースも5位が精一杯でした。今年はもっとよくなる自信はありますか?
フェルスタッペン:どうだろう、最も楽な週末でないことは確かだね。去年のレースを分析して、もっとうまくできた点がいくつかあったので、今週末はそれをやってみようと思っているよ。でも突然、最強の週末になるとは思っていない。


Q:先週のバクーで発生した問題で、ここでも再発すると思われるものは何ですか?
フェルスタッペン:僕らのクルマは、バンプや縁石にあまり強くない。そしてここは、バクーよりさらにバンピーだ。そこは対処する必要があるね。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 今週末は他にも、ダニエル・リカルド(RB)の去就が話題に上がっている。会見に出席したランス・ストロール(アストンマーティン)は個人的に親しく、フェルスタッペンはかつての、そして角田裕毅(RB)は現在のチームメイトだ。


Q:リカルドは来年もF1に残る資格があると思いますか?
フェルスタッペン:ダニエルは僕の友人だ。素晴らしい人間だよ。そして素晴らしいF1ドライバーであることも証明してきた。なので彼には、自分を憐れむ必要なんてないと思う。確かにキャリアの特定の段階では、物事が自分の思い通りにいかないこともある。でもすでに、他の誰も夢見ることができないほど多くのことを達成してきた。だからたとえこれが最後のレースだとしても、多くの人が達成できない素晴らしいことを振り返り、人生で何か他のことをすることもできる。来年もここにいるのがふさわしいかどうかは、あまり重要じゃない。ここにふさわしい人はたくさんいるし、ふさわしくない人もいる。人生も、あらゆるスポーツでも、そういうものだよね。


角田:マックスと同じ考えです。僕は彼をとても尊敬しています。僕にないものをたくさん持っていますから。特に感情をコントロールし、チームに対して一貫して、高いレベルのフィードバックができる能力です。そして彼が大好きだから、今後もレースをするところを見たいです。ふさわしいかどうかじゃなく、重要なのは、僕たちが見たいということです。


ストロール:彼がどこに行くにせよ、それがスポーツの内外であろうと、将来がどうであろうと、彼の幸運を祈るだけだ。

角田裕毅(RB)
2024年F1第18戦シンガポールGP FIA会見 角田裕毅(RB)

ランス・ストロール(アストンマーティン)
2024年F1第18戦シンガポールGP FIA会見 ランス・ストロール(アストンマーティン)



(取材・まとめ 柴田久仁夫)




レース

9/20(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
9/21(土) フリー走行3回目 18:30〜19:30
予選 22:00〜
9/22(日) 決勝 21:00〜


ドライバーズランキング

※アゼルバイジャンGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン313
2位ランド・ノリス254
3位シャルル・ルクレール235
4位オスカー・ピアストリ222
5位カルロス・サインツ184
6位ルイス・ハミルトン166
7位ジョージ・ラッセル143
8位セルジオ・ペレス143
9位フェルナンド・アロンソ58
10位ランス・ストロール24

チームランキング

※アゼルバイジャンGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム476
2位オラクル・レッドブル・レーシング456
3位スクーデリア・フェラーリ425
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム309
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム82
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム29
8位ウイリアムズ・レーシング16
9位BWTアルピーヌF1チーム13
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第18戦シンガポールGP 9/22
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
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