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「タイヤ寿命は彼らより長いと考えていた」判断ミスを認めたルクレール。代表はアウトラップの走り方が誤りだったと指摘

2024年9月17日

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1第17戦アゼルバイジャンGPの決勝レースについて、第2スティントで使用したハードタイヤに関する判断ミスがあったと明かした。一方でチーム代表のフレデリック・バスールは、ハードタイヤの温度の管理方法に敗因があったと考えている。


 アゼルバイジャンGPでルクレールとフェラーリは、最初の15周で勝負が決まったかに見えたレースに敗れた。第2スティントの開始時に6秒のアドバンテージが消え、20周目の始まりにはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)がルクレールに対して決め手となる動きを仕掛けたことで、最終的にレースの結果が決まることになった。


 ルクレールは敗北の責任をすぐに受け入れ、次のように語った。


「オスカーに対してもっとうまく防御すべきだったが、タイヤの寿命は彼らよりも長いと信じていたので、レースは自分たちに返ってくると確信していた。それは僕たちの判断ミスだった。もうひとつは、ハードタイヤでのロングスティントの序盤はあまりプッシュできないと考えたことだ。でも、もし僕がオスカーに対してもっとうまく防御していたら、それでも勝てただろう」

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)&シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP 優勝オスカー・ピアストリ(マクラーレン)&2位シャルル・ルクレール(フェラーリ)


 チーム代表のフレデリック・バスールは異なる見解を示した。バスールはレース敗北の責任を負い、ハードタイヤを理想的な動作温度にするためにルクレールとカルロス・サインツに指示した方法が誤っていたことが、ルクレールがバクーでの勝利を逃す原因となったと指摘した。


「インラップで少しペースを落としたかもしれない。1周早くピットインした方がよかったかもしれないが、ギャップを作って、誰であろうが2番手のドライバーの後ろでピットインする計画だった」


「アウトラップでは少々勢いがなかった。ピアストリと比べて我々が最も遅れたのはアウトラップであり、そこで彼が追いついたのは明らかだ。なぜなら、最後の36周のスティントでは徐々に慣らさなければならなかったし、アウトラップであまりプッシュしないようにする必要があると確信していたからだ」


 もちろん、それがイタリアGPをワンストップで走り切り、より速いマクラーレンのマシンに勝つことを可能にした戦略だった。モンツァではマクラーレンのピアストリとランド・ノリスの両名がタイヤ交換のために2回ピットインした。しかし両レースにおいてハードタイヤはピレリのC3コンパウンドだったにもかかわらず、ふたつのトラックの特性に共通点はほとんどなかったため、バクーでは非常に異なる反応を示した。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2024年F1第17戦アゼルバイジャンGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)


 ハードタイヤを徐々に慣らす計画により、ルクレールがタイヤを交換した後、ピアストリが彼にかなり近づくはずだったが、バスールは、当時チームはそれをリスクとは見なしていなかったと主張した。


「それはリスクではなく、その逆だった。実際には、我々はピアストリに対して5秒の差があり、彼がピットインした後のラップに出たため、セーフティカーやVSCの影響を受けることはなかった。これはおそらく最適な戦略ではないが、安全策にはなる」


 そうしたことから、バスールの視点から見るとこの敗北はふたつの要因によるものだった。


「まず、アウトラップで保守的すぎた。そしてなにより、残り数周でシャルルのリヤタイヤがダメになったのは、他のドライバーの後ろを30周も走っていたからだろう」


 最後の20周でサインツがハードタイヤで最速だったという事実は、バスールの分析を裏付けているようだ。サインツは、トップ3がかなり前にいることを考慮してタイヤを管理し、26周目までにピアストリからは11.5秒遅れていた。また、サインツの後ろではアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)がノリスとマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を抑えていた。サインツは10秒差を縮めて47周目までにトップ集団に追いついたのだった。しかしの直前にチームメイトのルクレールはタイヤの摩耗によってピアストリから引き離され、セルジオ・ペレスとサインツは残り数周でクラッシュするという筋書きとなった。



(GrandPrix.com)


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