最新記事
- 2025年F1第12戦イギリスGP TV放送&タイムス...
- ザウバー、イギリスに新拠点をオープン。スイ...
- アルピーヌ、リザーブのポール・アーロンをザ...
- F1 Topic:ローソンの6位入賞を支えた岩佐歩...
- F1の2026年プレシーズンテスト日程が決定、開...
- 「こういうマシンを用意してもらえたことに感...
- 「勇気ある決断で1ストップ戦略を選択した」...
- ハースF1のグッドウッド初参加が決定。チーム...
- 「タイヤが溶けていく感じ」スタート後の好感...
- クラッシュのアントネッリに、次戦3グリッド...
- 【F1第11戦決勝の要点】アロンソが3戦連続入...
- 【ポイントランキング】2025年F1第11戦オース...
【角田裕毅F1第17戦分析】接触により空力性能は周回ごとに悪化「予選でもっと上の順位を獲得してリスクを減らすしかない」
2024年9月16日
角田裕毅(RB)のF1第17戦アゼルバイジャンGPは事実上、1周目に終わった。
スタートで11番手をキープして1コーナーをクリアした角田に災難が襲いかかるのは、4コーナーだった。直後を走っていたランス・ストロール(アストンマーティン)に4コーナーで衝突されてしまう。この追突により、角田のマシンは右側のフロアやサイドポンツーンなどボディワークに大きな穴が開くなど、深刻なダメージを負ってしまった。
接触後も角田はレースを続けたが、「周回を重ねるごとに悪くなっていきました」と言う角田は、3周目には3台に抜かれて14番手に下がり、その後も順位を落としていった。12周目にピットインした角田のマシンを見たチームは、一旦はレースに復帰させた角田を14周目にピットインさせ、そのままリタイアする決断を下した。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、こう説明する。
「ユウキのレースは、ストロールとの接触により、ダメージを負い空力性能が低下したため、リタイアせざるを得ない状況となった」
この件に関して、レースコントロールが審議すらもしなかったため、これがレース終盤に起きたカルロス・サインツ(フェラーリ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)の事故と同じように思われるかもしれないが、それは違う。サインツとペレスはコーナーを立ち上がったストレート上であるのに対して、角田とストロールはコーナーのど真ん中だった。
現在の国際自動車連盟(FIA)のバトルでの判断基準は「コーナーのエイペックス(頂点)で前にいた方が優先権を持つ」ということになっている。つまり、優先権は角田にあった。
ただし、角田の前輪と後輪の間にストロールの前輪が入っていた。2台の車両が横並びの場合は優先権は同等と扱われる。また、ここ数年のF1ではスタート直後の軽微な接触に対してはレースコントロールが審議しない傾向にあることも、角田とストロールの件が審議されなかった一因だと思われる。
だが、あの接触はストロールに責任があると言っていいだろう。
角田はこう振り返る。
「まだ映像を見ていないので、詳しいことはわかりませんが、彼(ストロール)があそこで強引に入ってくる理由がわかりません」
なぜ、角田は映像を見ていないのに、そう語ったのか。それは角田が4コーナーに向けて取った走行ラインだ。角田はこう続ける。
「ターン4で僕が真ん中の走行ラインを走っているところに、彼がイン再度に強引に入ってきました」
映像を見ると、角田とストロールのバトルはひとつ手前の3コーナーから始まっていた。イン側にいるストロールにスペースを残して左にステアリングを切った角田。次の4コーナーは右コーナーのため、一旦アウト(左)側にマシンを振った後、イン側からオーバーテイクする可能性があるストロールを牽制するために、角田はラインを少しだけイン側に移動させた。それが角田が言う「真ん中の走行ライン」だ。
こうなるとストロールが4コーナーで角田を抜くには、イン側を直角に曲がるしかなくなるため、事実上ストロールのオーバーテイクは不可能となった。要するに、角田は前を走るオリバー・ベアマン(ハース)を追いつつ、上手にストロールの走行ラインをつぶしていた。
ところが、そこにストロールが突っ込んできた。角田が「あそこで強引に入ってくる理由がわかりません」と言うのも理解できる。
にもかかわらず、追突してきたストロールは「角田がドアを閉めてきた」と語る。それに対して、角田はこう反論する。
「僕がもう少しスペースを残しておいてもよかったかなとも思いますが、ほかとの組み合わせもあったので、なかなか難しかったです」
ほかとの組み合わせとは、おそらくコーナーの形状だろう。同じ直角コーナーの2コーナーや3コーナーと異なり、4コーナーはイン側に縁石がせり出しており、そもそも2台が並んでコーナーリングできる形状をしていない。つまり、3コーナーを立ち上がった直後にまだ横並びにもなっていないストロールが狭くなっている4コーナーでイン側から抜ける場所ではなかった。
そのことを知っているからこそ、優先権を持っていた角田はエイペックスに向かってターンインした。
しかし、そんなレースの常識が通用しないドライバーもいるのも事実。今年の中国GPでチームメイトのダニエル・リカルドにセーフティーカーラン中に突っ込んで、リカルドに文句を言ったのもストロールだった。
だから、角田は次戦以降に向けて、こう語る。
「中団からスタートすると、こういう事故に巻き込まれやすいので、次からは予選でもっと上のポジションを獲得して、接触のリスクを減らすしかないです」
(Masahiro Owari)
関連ニュース
6/27(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
6/28(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
予選 | 結果 / レポート | |
6/29(日) | 決勝 | 結果 / レポート |


1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

