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レッドブル&HRC密着:一時的な体制変更のペレスはミスが響き初日12番手。フェルスタッペンも予選に向けた改善を誓う
2024年8月24日
夏休みに入る直前の8月1日、レッドブルはスポーティングディレクターを務めているジョナサン・ウィートリーの今シーズン限りでの離脱を発表した。
ウィートリーは、1990年代にベネトンのメカニックとしてF1の世界に入り、レッドブルがF1に参戦した2005年からスポーティングディレクターとしてチームを支えてきた人物だ。テクニカルディレクターが技術部門のトップなら、スポーティングディレクターはそれ以外の部門のまとめ役で、チームスタッフからの信頼も高い。さらに国際自動車連盟(FIA)やライバルチームとの交渉役も担う重要な役職だ。今年初めにクリスチャン・ホーナー代表がスキャンダルを起こしたときには、後任のチーム代表として名前が挙げられたほどだった。
技術のトップであるエイドリアン・ニューウェイ(チーフテクニカルオフィサー)に続いて、事務方トップのウィートリーの離脱がレッドブルに与える影響は決して少なくないだろう。
そのレッドブルは夏休みに入る直前に、セルジオ・ペレスの続投を決めた。そのペレスを担当していたレースエンジニアがオランダGPから交代となった。これまで担当していたヒュー・バードがペレスの担当から外れた。ただし、これはバードが他チームへ移籍するわけではなく、バードの妻が出産を控えての暫定的な措置のようだ。
新たにペレスのレースエンジニアとなったのがリチャード・ウッドだ。ウッドはイギリス・スコットランドのストラスクライド大学で機械・自動車工学を修了し、2013年にアナリストとしてレッドブルに加入。レースサポートエンジニア、シミュレーター・パフォーマンス・エンジニアを経て、2021年よりペレスのパフォーマンスエンジニアとして主にセットアップをサポートしてきた人物。したがって、こちらは交代による影響はそれほど大きくはない模様だ。
そのウッドが務めていたパフォーマンスエンジニアにはリチャード・クックが就いた。さらにこのオランダGPにはバードも帯同し、ウッド&クックの新体制をサポートしていた。
オランダGP初日のフリー走行でのペレスは、12番手に終わった。
「今日の結果は12コーナーでミスをしてコースアウトしてしまったせい。コンマ数秒ロスしてしまったので、実際にはもう少しいいポジションにいると思う」(ペレス)
チームメイトのペレスと異なるメニューで走ったマックス・フェルスタッペンは、トップ10内に入ったが、5番手に終わった。
「ロングランもショートランもペースが上がらず、今のところどうすれば改善できるか明確な答えは出ていない。ここ数戦は同じような状況が続いているので、驚くことではないが、予選に向けてもう少し調子を上げていく必要がある」
夏休み前最後の1戦となったベルギーGPから3週間。オランダGPでも、レッドブルの苦しい戦いは続いている。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

