ミシュラン勢最上位を走った佐藤、惜しくもリタイア
2004年5月31日
大観衆が詰めかけたニュルブルクリンクのヨーロッパ・グランプリで、地元の声援を浴びるミハエル・シューマッハ(フェラーリ)が、ポール・トゥ・フィニッシュで勝利を手にした。ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)の2位は、ミシュラン勢最上位を走った佐藤琢磨(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)の追い上げをしのいでのものだった。日本人F1ドライバーとして初めてフロントローからスタートした佐藤は、終盤にバリチェロと2位を争ってフロントウイングを損傷。ピットで修理して5位で復帰した直後に、エンジントラブルでリタイヤした。
佐藤の不運によって、3位はチームメイトのジェンソン・バトン(ラッキーストライクB・A・Rホンダ)に受け継がれた。昨年まで表彰台の経験がなかったバトンだが、今年は6戦で表彰台5回。世界選手権ランキングでも3位を堅持している。バトンも佐藤と同じくグリッド最前列に並ぶ力があったが、予選のタイムアタックでややふくらんで5位グリッドにとどまっていた。
その他のミシュランパートナーも、B・A・Rに続いて上位でポイントを獲得した。モナコ勝者のヤルノ・トゥルーリ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)とフェルナンド・アロンソ(マイルドセブン・ルノーF1チーム)は4位と5位。マーク・ウェバー(ジャガー・レーシング)は7位。ファン‐パブロ・モントーヤ(BMWウイリアムズF1チーム)は、スタート直後の第1コーナーで接触事故に遭い、後退したところから追い上げて、8位だった。
11位オリビエ・パニス(パナソニック・トヨタ・レーシング)、12位クリスチャン・クリエン(ジャガー・レーシング)までは完走したが、その他のミシュランドライバーは不運に遭遇した。キミ・ライコネン(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)は序盤2位を走行したが、エンジン関連のトラブルでリタイヤした。デビッド・クルサード(ウェスト・マクラーレン・メルセデス)は、レース前エンジン交換のペナルティによってグリッド後方からスタートし、ポイント圏を目指して追い上げていたが、マシン後部から炎を噴き出し、戦列を離れた。ラルフ・シューマッハ(BMWウイリアムズF1チーム)は、オープニングラップの第1コーナーでチームメイトのモントーヤとクラッシュし、そのままレースを終えた。クリスチアーノ・ダ・マッタ(パナソニック・トヨタ・レーシング)は、その巻き添えでコース外に押し出された。
ピエール・デュパスキエ(ミシュラン・モータースポーツディレクター)
「ジェンソン・バトンがシーズン序盤の勢いを今回も持続できたのは素晴らしいことです。しかし、いくつかの出来事で今日のレースの様相が変わってしまったのは残念です。佐藤琢磨とヤルノ・トゥルーリは、例えばオープニングラップのアクシデントに巻きこまれて、かなりタイムをロスしてしまいました。全体としては、私たちのタイヤはいつもの速さと安定性を発揮しました。ジェンソンはレース終盤でも1分30秒台で安定して走れました。佐藤琢磨が完走できなかったのは残念です。しかし素晴らしいスピリットを見せましたし、今後のレースに期待できます。今週のテストでは、次のカナダGP向けのタイヤを評価します。昨年のカナダGPで、私たちのパートナーチームは明確な技術的アドバンテージを持っていましたから、これから2週間後のレースでも必ずそれを再現したいと思っています」
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1位 | マックス・フェルスタッペン | 219 |
2位 | ランド・ノリス | 150 |
3位 | シャルル・ルクレール | 148 |
4位 | カルロス・サインツ | 116 |
5位 | セルジオ・ペレス | 111 |
6位 | オスカー・ピアストリ | 87 |
7位 | ジョージ・ラッセル | 81 |
8位 | ルイス・ハミルトン | 70 |
9位 | フェルナンド・アロンソ | 41 |
10位 | 角田裕毅 | 19 |
1位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 330 |
2位 | スクーデリア・フェラーリ | 270 |
3位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 237 |
4位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 151 |
5位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 58 |
6位 | ビザ・キャッシュアップRB F1チーム | 28 |
7位 | BWTアルピーヌF1チーム | 8 |
8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 7 |
9位 | ウイリアムズ・レーシング | 2 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 0 |