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F1 Topic:走行データがなくても1ストップに賭けたラッセル。予想ほど大きくなかったデグラデーションも一因か
2024年7月30日
2024年F1第14戦ベルギーGPでトップでチェッカーフラッグを受けた後、最低重量違反で失格となったジョージ・ラッセル(メルセデス)。その原因が1ストップ作戦によってタイヤのラバーが想定よりも大幅に摩耗していたことであるのは間違いないだろう。
問題は、チームはそれをなぜ予測し、防げなかったのか。ひとつ考えられるのは、金曜日のフリー走行でメルセデスがハードタイヤを使用していなかったことだ。タイヤの走行データは、デグラデーション(劣化)の度合いを見るだけでなく、タイヤの摩耗具合による重量変化も測定している。
金曜日のフリー走行でハードタイヤを使用していなかったのはメルセデスだけでなく、フェラーリとマクラーレンも試していなかった。トップチームで唯一試していたのはレッドブル。レース後、クリスチャン・ホーナー代表は「我々は摩耗データを確認していた」と語っている。つまり、レッドブルが1ストップを行わなかったのは、重量違反に抵触する可能性を把握していたからだろう。
フェラーリとマクラーレンも、データ的にレギュレーションに違反しないという確実なデータがないので、採用しなかった可能性が高い。
トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは「今の段階ではどうして重量不足が起きたのかという原因はまだつかめていないが、1ストップで走ったことでタイヤのラバーが減ったことが、一因であると予想している」と語っているように、メルセデスというチームであれば、1ストップを行えば、タイヤが想定以上に摩耗することぐらいわかっていたはずである。
では、なぜメルセデスはデータがないにもかかわらず、1ストップ作戦を敢行したのか。それは、レースがスタートしてみて、思っていた以上にデグラデーションが大きくなく、1ストップでも上位に進出できる可能性が出てきたからだろう。
スタート直後のラッセルのポジションは5番手。後ろには地力に勝るランド・ノリス(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がいた。メルセデスとラッセルがギャンブルに出るのは当然のことだった。ふたりに抜かれて7位でフィニッシュするか、もしかして違反となるかもしれないがトップでチェッカーフラッグを受けるかのふたつの選択肢があれば、5番手を走行していたラッセルとメルセデスが後者を選択するのは自然なことだった。
そのことは、序盤に先頭を走行していたチームメイトのルイス・ハミルトンが1ストップではなく、2ストップにしたことでもわかる。トップを走っていれば、失格となるようなリスクは取れない。
もちろん、まだ調査が終わっていない現段階では、重量が軽くなった原因はわからないので、これはあくまで仮説だが、この仮説が間違っていなければ、メルセデスが採った1ストップ作戦を責めることはできないし、ラッセルの勝利が取り消された決定が非情だったとは言えない。
レースとは、そういうものだ。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

