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F1第14戦木曜会見:波紋広がるチームオーダー。“素晴らしいチームプレーヤー”のボッタスと、歯切れの悪いストロール
2024年7月26日
2024年F1第14戦ベルギーGPの開催直前、フェラーリのチーム代表だったマッティア・ビノットがザウバー・モータースポーツAGに加入した。同時に、2026年からのアウディF1を引っ張っていくはずだったCEOのアンドレアス・ザイドルがチームを去るという衝撃的なニュース。しかしバルテリ・ボッタスは、まったく寝耳に水だったという。
Q:バルテリ、上層部が大幅に入れ替わります。どんな思いですか?
ボッタス:突然でびっくりしたよ。もちろんこの種のハイレベルの決定は、僕たちドライバーやチームメンバーの多くが直前まで知らされないのは当然だけどね。まったく予想外だったけど、もちろん喜んでマッティアをチームに迎え入れるつもりだ。
Q:現在のチーム運営に、どんな影響を与えそうでしょう?
ボッタス:すべてがリセットされるだろうね。リーダーシップが交代したら、平常運転まである程度の時間がかかる。マッティアがチームの長所、短所、改善の優先順位を把握するのに、少し時間がかかるだろうからね。
Q:チームが抱えている具体的な課題は?
ボッタス:あまり詳しく話せないけど、トップチームと比較すると明らかに人材が不足している。あとはマシンのパフォーマンス向上の問題だね。アップデートに際して、正しい方向性が必要だった。
「あまり詳しく話せない」と言いつつ、ボッタスは「車体アップデートが機能していない」と明言した。全10チーム中唯一ノーポイントの状況に、かなりの危機感を抱いているのだろう。
ビノットのザウバー加入のニュースは、いまだに来季の移籍先が決まっていないカルロス・サインツ(フェラーリ)にとっても、他人事ではないはずだ。
Q:カルロス、ビノットの移籍のニュースについての反応を聞かせてください。フェラーリで一緒に仕事をしていたし、これがあなたの決断をさらに複雑にしていますか?
サインツ:マッティアのザウバー加入は、素晴らしいニュースだと思う。フェラーリで得た経験とノウハウをチームに持ち込めるからね。
Q:アウディからのオファーを、あなたは受けなかった。ビノットの加入が、あなたの考えに影響を及ぼす可能性は?
サインツ:あまりないかな。自分の将来については、まだ考えている最中だ。そしてドライバー市場と同じくらい、チーム市場にも変化があるからね。それらすべてを分析し、正しい決断を下すために、時間をかけるつもりだよ。
話題はここで、前戦ハンガリーGPでの『チームオーダー』に移った。
Q:みなさんに質問です。先週のレースで、もしあなたがランド・ノリスの立場だったら、どうしていましたか?
ランス・ストロール:難しい質問だね。
Q:というと?
ストロール:難しい質問だ。
ストロールがはっきり答えなかったのは、ハンガリーではアストンマーティンでもチームオーダーをめぐるゴタゴタがあったからだった。「順位を譲れ」という指示をストロールが無視したことで、フェルナンド・アロンソが激怒した一件だ。
Q:ケビンは?
ケビン・マグヌッセン:状況によると思う。チーム内での自分の立場や、どのような歴史があるかで、??完全に左右されるからね。
Q:カルロスはマクラーレンにいましたが?
カルロス・サインツ:僕がいた頃は、簡単にワン・ツーを狙えるようなチームじゃなかった。ただチームオーダーはチームオーダーだ。最優先にすべきはチームの利益だ。僕は過去19年間のレースキャリアを、そうやってきた。もちろんF1もね。でもピットインでオスカー(・ピアストリ)を抜いたのは、ランドにとっては痛かったね。
Q:ダニエルは?
ダニエル・リカルド:カルロスに同感だ。こういうことは巡り巡って来るからね。ランドに与えられたアドバイスもよかったと思う。僕らドライバーは、すべてが見えていないからね。目の前の勝利だけを考えて、走っているわけだから。でもチームは、長期的なプレーを見据えている。F1はチームゲームであり、チームの、そしてチームメイトの助けが必要なんだ。
そしてボッタスはメルセデス在籍当時、同じようなチームオーダーを何度も受けていた。
Q:バルテリ、あなたはまさに、同様の状況に陥ったことがありますね。
ボッタス:確かに経験がある。あれは、ええっと……。
リカルド:2018年のロシアじゃない?
ボッタス:それだけじゃなかったけどね。チームや状況によって、一定のルールがあることは当然だし、最後には自分に返ってくることだ。そして僕は常に素晴らしいチームプレーヤーだったし、今もそうだ。
Q:後悔はありますか?
ボッタス:いや。これまでの人生で、後悔はないよ。
リカルドがすぐに「2018年のロシア」と、レース名を出したことには驚いた。それほど印象に残っていたということか。このレースでのボッタスは首位を快走していたが、ルイス・ハミルトンに譲れという指示に従った。
しかしこれでボッタスは勝利へのモチベーションを失い、「チームを去ることを真剣に考えた」と、のちに明かしている。「最優先はチームの利益だ」「僕は素晴らしいチームプレイヤーだった」と言いつつ、彼らは当然ながら大きな葛藤を抱えているのだろう。
(取材・まとめ 柴田久仁夫)
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| 12/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 12/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


