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17歳の“新星”アントネッリ昇格のうわさ煽るメルセデスF1ボス「彼のペースを疑ったことは一度もない」

2024年7月25日

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、今年末にチャンピオンチームを離れメルセデスに移籍するというセンセーショナルな決断をしない限り、ドイツのチームにおけるルイス・ハミルトン(メルセデス→フェラーリ)の後任が10代の“新星”アンドレア・キミ・アントネッリになることは比較的はっきりしている。


 このイタリア人ドライバーは今季、プレマがドライバーに競争力のあるマシンを提供できていないこともあり、初めてのFIA F2シーズンでかなり苦戦していた。しかしアントネッリは、ウエットコンディションとなったシルバーストンのスプリントレースで勝利を収め、続いてタイヤマネジメントが重要となったハンガロリンクでのフィーチャーレースでも優勝を飾った。これはつまり、トト・ウォルフ(メルセデスF1チーム代表)が同チームのパートナーであるダイムラーとイネオスの2社に、自身がこの仕事にふさわしい人物であることを納得させるためのさらなる材料を与えることとなった。


 ハンガリーGPのメインイベントで、ハミルトンがふたたび表彰台を獲得したのを見届けたウォルフは、若いアントネッリの進歩についてもコメント。「キミ(・アントネッリ)は今日よい仕事をした。あれは圧倒的な勝利だった。ふたつの異なるタイヤコンパウンドで彼は本当に強かったし、勝利に値した」


 ウォルフは、11歳の時に発掘したドライバーが期待どおりの働きを見せていることを明らかに誇りに思っており、次のように付け加えた。「彼のペースを疑ったことは一度もない。学ぶことにつきる。彼は非常に急速に成長したが、タイヤマネジメントやその他すべてのことを学ぶことが重要だ。だからこそ、今日はひとつの証明となったのだ」

17歳の“新星”アントネッリ昇格のうわさ煽るメルセデスF1ボス「彼のペースを疑ったことは一度もない」
アンドレア・キミ・アントネッリ(左:プレマ・レーシング/メルセデス育成)とトト・ウォルフ(右:メルセデスF1チーム代表)


 メルセデスF1のボスは、若いアントネッリにかかるプレッシャーを軽減しようとチームに所属する他の若手ドライバーのフレデリック・ベスティとミック・シューマッハーのふたりについても言及した。「フレッド(ベスティの愛称)については、彼は仕事を完璧にこなしているが現時点でF1でのチャンスがないのが残念だ。なぜなら、彼はシミュレーターでのサポートなど、チームのために素晴らしい仕事をしてくれているからだ。彼らは陰のヒーローだ。金曜から土曜の夜を、彼らがどのようにシミュレーター作業に費やしているのか目にすることができる」


「ミック(・シューマッハー)もシートにふさわしいため、彼らがファミリーの一員であることは、我々にとって本当に幸運なことだ」


 質問がアントネッリの話題に戻ると、ウォルフはイタリア人ドライバーの「F1に参戦する準備ができているかどうかまだわからない」という言葉を引用し、若手ドライバーの成熟度を称賛した。


「ある意味、我々は17歳の頃の自分がいかに愚かだったか忘れてしまうことがある。率直に言うが、17歳のときの私の未熟さでは、この非常に競争の激しい分野で明確な決断を下すことはできなかっただろう。私がジュニアフォーミュラにいた2年間では、こうはならなかった!」


 さらにウォルフは、「私がキミに期待するのは、ミスを犯してそこから学び、今日彼がやったようにパフォーマンス、タイヤマネジメント、レースとタイヤの読み取り方などを向上させるためにプレマを導き続けることだ」と付け加えた。


 そして最後にウォルフは、テクニカルディレクターのジェームズ・アリソンが1カ月前にしたように、アントネッリが2022年仕様のメルセデスをテストした際に示してみせたことが、来年から彼をF1に参戦させるという決断の原動力になっていることを指摘した。「現在我々は彼があのレベルに集中できるか確認する準備ができているが、F2で判断するのはつねに難しいことだ。ゆえにF1テストのデータから見えるものは、励みになる」



(Grandprix.com
Translation: AKARAG)


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