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ノリスを先にピットインさせる戦略の根底に、責任を負い「状況を管理する」マクラーレン代表の意図/F1第13戦
2024年7月23日
マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表は、F1第13戦ハンガリーGPでランド・ノリスを首位に立たせるという物議を醸す動きの根底にあったのは、マクラーレンのピットストップクルーのプレッシャーをすべて取り除いて自らが背負うという決断だったことを明らかにした。
ハンガリーGPの決勝レースでは、ノリスのチームメイトのオスカー・ピアストリが序盤から首位を走っていた。ステラは、レースの第2スティントの終わりにノリスを先にピットストップさせるという判断について徹底的かつ論理的に説明した。
「ピットストップでナットや作業に問題が起きて、メルセデスやフェラーリの後ろになってしまうような状況は望んでいなかった。今日は(マックス・)フェルスタッペンの件から、何が起こり得るかを目にした。フェルスタッペンは、前にいるドライバーたちよりもずっと新しいタイヤを履いていたはずだ」
「ピットストップの観点から、安全に進める必要がある。3秒の余裕があるときにだけピットストップをしたい。なぜならそのときに何が起こるかわかっているからで、すべてのプレッシャーがピットクルーにかかるからだ。そして、今日のようなレースでは、私はピットクルーに責任を追わせることを望んでいない。それよりも私がピットウォールで責任を負い、1位と2位の座を確保し、そうしてピットウォールとドライバーの間の状況を管理したいと思う」
「メディアやテレビで観戦する人たちにとって、このことが話題になるのはわかっている。しかし我々の内部では、これがレースの進め方の一部になる。だからこそ、我々はカルチャー、価値観、考え方に多大な投資を行っている。ランド、オスカー、そしてマクラーレンとともにチャンピオンシップを争うことを望むのであれば、この状況をうまく管理できるようにしたいからだ」
マシンを降りたノリスは最初の反応として、タイミングを変える前にそのようなシナリオは話し合われなかったと語ったが、ステラは次のように明言した。
「我々は、レースの前に毎回レースドライバーたちと話し合っている。我々が話し合うのは、原則についてだ。なぜなら、『ピットストップは前にいるマシンが優先だ』といったルールだけの話をすると、F1レースを管理するのは非常に難しくなるからだ。優先権を得たいがために、すべてのドライバーが最初のコーナーで必死になって先に出ようとするなど、ピットストップのためにリスクを犯して問題となってしまう」
「我々はレースをするという自分たちの原則について話し合う。ひとつの原則は、チームの利益が最優先であるということだ。これは単なる例で、あまり詳しくは明かさないが、単純な原則だ。このことを台無しにしたら、マクラーレンF1チームの一員でいることはできない。それが原則だ。そして我々は協力する方法について再確認する。たとえば、このような状況を解決する必要がある場合に使用するメッセージなどといったことだ。それがレース前に我々がやることだ」
ステラはグランプリでのマクラーレンの対応を擁護したが、ピットストップの順番を変えるべきだったとと考えることには慎重な姿勢を崩さなかった。
「この非常に前向きな結果を受け入れて、さらによい結果を出すチャンスに目を向けないでいるのは思い上がりだと思う。しかし私は、『違う順番でピットストップをすべきだった、とにかくもっと早い段階でピットストップべきだった』と考えることには少々慎重になるだろう。前にも言ったように、そうすることにはいくつか潜在的なリスクが伴う。今日はそうしたことを確実に排除したかったからだ」
(Grandprix.com)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

