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Q3で賭けに出たノリスがポールポジション。キャリア2勝目への期待と懸念材料【F1第13戦予選の要点】
2024年7月21日
2024年F1第13戦ハンガリーGPの予選でランド・ノリスがポールポジションを獲得。オスカー・ピアストリが2番手に続き、マクラーレンがフロントロウを独占した。マクラーレンのフロントロウ独占は、2012年シーズンの最終戦となった第20戦ブラジルGPでのルイス・ハミルトン、ジェンソン・バトン以来、実に12年ぶりの快挙となった。
「目まぐるしくコンディションが変わって、決して簡単な予選じゃなかった」と、予選直後に行われた国際映像のインタビューで語っていたノリス。確かにQ1は、2セットのニュータイヤを投入しながら13番手。あと0.132秒遅ければ、Q1敗退となるところだった。雨が止んでからの路面の急激な改善を読み誤り、早めにアタックを済ませたことが裏目に出たかたちだ。
それでも路面がほぼドライとなったQ2以降は、本来の速さを発揮した。このセッションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.230秒差をつけて首位を奪った。しかしニュータイヤを2セット温存してQ3に進んだフェルスタッペンに対し、ノリスは1セットしか残してはいなかった。
再び雨予報が出たことも、戦い方をいっそう難しくさせた。路面がグリーン(最もラバーが乗っていない状態)に近いだけに、アタックのタイミングはできるだけ遅くしたい。しかし、雨に降られたら元も子もないという状況だ。フェルスタッペンは真っ先に出ていき、1分15秒555のタイムを叩き出した。すぐ後を追ったピアストリに0.3秒以上の大差をつける会心の走りだった。
一方のノリスは、あえて2分ほどコースインを遅らせる“賭け”に出る。そしてこれが功を奏し、フェルスタッペンを0.328秒も凌ぐ1分15秒227のタイムを出した。それを見たフェルスタッペンは2セット目のニュータイヤを履いて、最後のアタックに出ていく。対するノリスはユーズドで対抗するしかない。
結果的に角田裕毅(RB)のクラッシュに伴う赤旗提示で、ノリスはアタックを切り上げた。一方のフェルスタッペンは黄旗の段階でぎりぎりフィニッシュラインを通過。ノリスに対し0.046秒差まで追い上げたものの、ピアストリにもかわされ3番手が確定した。
「クルマはどんどん良くなっている。フリー走行の段階から、ポールの手応えはあった」と語ったノリス。今季初のポールは、約1カ月前のスペインGPで獲得している。しかし決勝レースでは、スタートで2番グリッドのフェルスタッペンを牽制するあまり、ジョージ・ラッセル(メルセデス)に隙をつかれて3番手に後退。終盤はフェルスタッペンを2秒差まで追い上げるも、2位に終わった。
前戦イギリスGPがそうだったように、スペインGPも十分に勝てるレースだった。今回のハンガリーGPの決勝も、また悔しい結果に終わるのか誰にもわからない。ただ、ノリスの懸念材料は、レッドブルのロングランペースが、マクラーレンを凌ぐことだろう。
一方でスペインGPがそうだったように、ノリスはスティント終盤までタイヤを持たせて、そこから一気に追い上げるレースが展開できるドライバーのひとりだ。路面温度が50度前後まで上がることが予想されるハンガリーGPでも同じ走りができたら、ノリスのキャリア2勝目も十分に期待できそうだ。
(柴田久仁夫)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

