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「もう1周留まっても楽な状況になるわけではなかった」“欲張り”な戦略で回避したダブルストップを悔やむマクラーレンF1

2024年7月9日

 マクラーレンF1は、F1第12戦イギリスGPの決勝レースにおけるオスカー・ピアストリの最初のピットストップと、ランド・ノリスの2回目のピットストップとタイヤについて、ミスを認めた。


 ルイス・ハミルトン(メルセデス)のシルバーストンでの優勝は、十分な価値のある勝利であり、非常に感動的でもあった。しかし、歴史的なワン・ツーフィニッシュの絶好のチャンスを逃したのはマクラーレンだったことは否定できない。ピアストリは、インターミディエイトタイヤへの交換が1周遅れたことですべてのチャンスを失った。


 一方のノリスはそれまでリードを保ったが、彼もまたスリックタイヤに戻すのが1周遅れた。コンディションに最も適していたのはミディアムタイヤだったにもかかわらず、ソフトタイヤを選んだことでノリスの問題はさらに悪化した。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)&ランド・ノリス(マクラーレン)
2024年F1第12戦イギリスGP 2番手を争ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)


 チーム代表のアンドレア・ステラはミスを認め、次のように説明した。


「ふたつのことを検討する必要がある。最初のピットストップをダブルスタックで行って、タイムを失うことを受け入れたくないという少々欲張りなところがあったと思う。しかし実際には、あと1周走ってそれほど損をしないですむことを願うのではなく、タイムを失っても正しい行動をすることを、忍耐強く受け入れるしかないときもある」


「そしてランドに関しては、ルイスとマックス(・フェルスタッペン)と同じタイミングでピットストップさせるのが正解だった」


 雨が降るなか、ピアストリをもう1周ステイアウトさせるという決断は非常に高くついた。


「雨はかなり降り続いていたので、彼がもう1周コースに残ったからといって、楽な状況になるわけではなかった。今日オスカーは、非常に力強いポジションにいたと思う。優勝するチャンスという点では、少なくともランドと同じくらい強力だった」


 決断を下したのはチームかドライバーかと問われると、ステラは責任を分散させて次のように語った。


「彼がピットインするためにプッシュすべきだっただけでなく、我々もダブルスタックに向けてもっとプッシュすべきだった。なぜなら、オスカーのピットストップを1周遅らせたことで、ダブルスタックのピットストップで失ったであろうタイムよりもずっと多くのタイムを失ったからだ。今になってみると、正しい判断は両方のクルマを同時にピットストップさせることだった。我々はこの経験から学び、次回はもっとうまくやるつもりだ」

オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
2024年F1第12戦イギリスGP決勝 28周目、ライバルよりも1周遅れてインターミディエイトからミディアムに交換したオスカー・ピアストリ(マクラーレン)


 ステラによると、最後のピットストップのタイミングについても、判断はノリスとともに下したという。


「そのような状況で、ランドがどうしたいか、我々が目指すべきことは何かということを確認したかったし、それを彼が難しいと思うかということもひとつの側面だった。だが、我々はこの件について尋ねることをしなかった。ランドに尋ねて彼と決めるべきは、『このような状況でC2コンパウンドで行くのはトリッキーになるか』ということだった。しかし実際は、ハードコンパウンドを履いたフェルスタッペンが大きな問題なくドライタイヤへ移行できていたので、それほどトリッキーではなかった」


「また、ダブルスタックでオスカーを止めることについても同様に、我々はミディアムが適当なタイヤだと言ってそれに変えた責任を負うべきだと思う。ランドと確認するなかで我々はある意味で自信を失い、そのためにこの方向に動かされたと思う。後から考えれば、これは重要なことだった」



(Grandprix.com)




レース

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ドライバーズランキング

※イタリアGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン303
2位ランド・ノリス241
3位シャルル・ルクレール217
4位オスカー・ピアストリ197
5位カルロス・サインツ184
6位ルイス・ハミルトン164
7位セルジオ・ペレス143
8位ジョージ・ラッセル128
9位フェルナンド・アロンソ50
10位ランス・ストロール24

チームランキング

※イタリアGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング446
2位マクラーレン・フォーミュラ1チーム438
3位スクーデリア・フェラーリ407
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム292
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム74
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム34
7位マネーグラム・ハースF1チーム28
8位BWTアルピーヌF1チーム13
9位ウイリアムズ・レーシング6
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

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