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レッドブル&HRC密着:前戦の一件は「些細な接触にすぎない」と和解したフェルスタッペンとノリス。今後も激しい戦いは続く
2024年7月6日
前戦オーストリアGPで優勝争いしていたレース終盤にランド・ノリス(マクラーレン)と接触したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。接触後、フェルスタッペンにはレーススチュワード(審議委員会)から10秒のペナルティを科せられただけでなく、ノリスから激しく批判された。
フェルスタッペンのイギリスGPへ向けた戦いは、オーストリアGPの翌日から始まっていた。ふたりは7月1日の月曜日に連絡を取り合い、率直に意見を交換した。なぜなら、フェルスタッペンにとって、ノリスはほかのドライバー以上に深い友情関係があり、それを今後も大切にしたいと考えていたからだ。
「あの接触の後、僕が最も気にしていたことは、ランドとの関係を維持することだった。彼は僕にとって素晴らしい友人だからだ」
イギリスGP前日の7月4日に、レッドブルのホーターホーム『ホルツハウス』で行われたチームの会見でフェルスタッペンはそう語った。
「僕はランドの発言を鵜呑みにはしていない。レース直後は感情が高ぶっているから、少し冷静になるまで時間を置く必要があるからね。ふたりで事故のことを振り返って、あれは本当にくだらない些細な接触にすぎなかったという結論に達した。だから、これからもレースでは激しくやり合おうと、ね。僕らはこれまで、F1だけじゃなく、オンラインレースでも長い間一緒に楽しんできた。それと同じように、F1でもこれからも続けていこう、それがF1にとってもいいことだと思うからという意見で一致した」
同じ日、ノリスは国際自動車連盟(FIA)の合同記者会見に出席し、月曜日にフェルスタッペンと連絡を取り合い、和解したことを認めた。
「マックスに謝ってほしいとはいまは考えていない。マックスのドライビングは確かにタフで、いつも限界ギリギリだ。でも、それはレーシングドライバーなら誰でもそうだし、それが僕のマックスの好きなところでもある。だからオーストリアGPでのマックスとのバトルは、心から楽しんだ。もちろん、あの結末は残念だったけど、事故以外は最高だった。だから今週末も、またマックスと戦えることを楽しみにしている」
シルバーストンで、ふたりの表情はオーストリアGPとはまったく異なっていた。
初日ノリスはフリー走行1回目に続いて2回目のフリー走行でもトップタイムをマーク。フェルスタッペンは初日7番手と出遅れたが、チームメイトのセルジオ・ペレスがノリスからコンマ3秒の3番手だったことを考えると、フェルスタッペンとノリスはこのイギリスGPでも優勝争いを演じるだろう。
また同じようにノリスとサイド・バイ・サイドのバトルになったら、フェルスタッペンはどうするのか?
「僕はランドにこう言ったんだ。『もし君がこの間と同じように僕に仕掛けて来ても、僕はわざとクラッシュするようなことはしないから信じてほしい』とね」
ぶつかるかぶつからないか──限界ギリギリの戦いを期待したい。
(Masahiro Owari)

1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

