モナコGPでニック・ハイドフェルドが2ポイント獲得したことに力を得たジョーダンチームは、翌週のニュルブルクリンクでのヨーロッパGPでも、よいパフォーマンスを再現したいと願っている。
1999年のここでのレースで、ジョーダンはあと一歩で優勝というところまでいった。ハインツ−ハラルド・フレンツェンがポールポジションからスタートし、32周にわたってトップを走ったが、電気系のトラブルで結局リタイアに終わったのだ。この週末は、そのようなパフォーマンスは期待できないだろうが、同じドイツ人のハイドフェルドは、母国GPを楽しみにしている。
ハイドフェルドは次のように語った。「ニュルブルクリンクは、いつも僕にとって特別なレースだよ。僕はあのコースで初めてマシンのテストをしたんだ。若い頃、よくあそこへ行ったよ。モンヘングラートバッハの僕の家に一番近いサーキットだし、F3やフォーミュラ・フォードやF3000では、あそこでよくレースをした。あのサーキットは大好きだよ――安全だし、近代的だし、大勢のドイツ人サポーターのおかげで、まったく特別な雰囲気があるしね」
来週シルバーストンで予定されていた、ヨス・フェルスタッペンのテストが延期されたというニュースが流れたことで、ジョルジョ・パンターノの肩にのしかかっていたプレッシャーは当面取り除かれた。しかしパンターノは、リタイアに終わったモナコでの失望を埋め合わせるためにも、ニュルブルクリンクではいいリザルトを得ようと必死だ。
「初めてのモナコGPには満足できなかったよ。見通しは上々だったし、マシンにトラブルさえなければ、ポイントだって獲れていたかもしれないんだから」と、パンターノはため息まじりに語った。「今度はニュルブルクリンクを楽しみにしているよ」
F1第7戦に寄せるパンターノの期待は、ニュルブルクリンクでの過去の戦績を考えるといくらか割り引かれるかもしれないが、それでも彼は、チャレンジを特に楽しみにしている。
「僕はF3000のときに、あそこで3回レースをしている。僕の好きなコースのひとつなんだけど、僕はあそこでは、ひどくツイてないんだ――モナコと同じようにね! でも、それが今年は変わることを期待しているよ。あのコースは好きだ。テクニカルでありながら高速だし、その両方の性格を併せ持つサーキットはそう多くはないからね。あと、雨が降ることを期待するよ!」