F速

  • 会員登録
  • ログイン

レッドブル&HRC密着:前戦投入の新PUにダメージ判明、初期不良か。スペインで4基目使用も初日はトラブルなし

2024年6月22日

 心配していたことが現実となった。前戦カナダGPのフリー走行で問題が発生したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のパワーユニットがダメージを負っていることが判明した。


 問題が発生したのは、カナダGP金曜日のフリー走行2回目だった。フェルスタッペンの走行データに異常を確認したエンジニアからの指摘を受け、レースエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼがピットインを指示した。


 このとき、フェルスタッペンのパワーユニットには高電圧系のトラブルが発生しており、メカニックがすぐに作業に取りかかれない状況に陥っていた。定められた作業手順に則って、段階を踏んで、少しずつ作業を進めていかなければならなかったため、本格的な作業に取り掛かることができたのはフリー走行2回目のセッションが終了してからだった。


 これはF1のパワーユニットの電圧が極めて高いことが関係している。私たちが家庭で使用している電圧は100ボルト。日本で走っている主なハイブリット車の電圧は140〜360ボルトであるのに対して、レギュレーションで1000ボルト以下に定められているF1のパワーユニットは、700〜800ボルトという高い電圧を使用しているからだ。


 原因は現時点で明かされていないが、初期不良の可能性が高い。というのも、問題が起きたフェルスタッペンのパワーユニットはカナダGPで投入したばかりで、同じタイミングでカナダGPで投入したほかの3台のパワーユニットには、問題は発生していないからだ。ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎(トラックサイドゼネラルマネージャー)は次のように語る。

レッドブル&HRC密着
HRCのトラックサイドゼネラルマネージャーを務める折原伸太郎は、レッドブルで仕事をしている湊谷圭祐チーフエンジニアを訪れ、ミーティングを実施


「マックスのクルマで起きた事象を、ほかのパワーユニットでもデータで確認してみたのですが、同じような初期不良は確認していません。ただ、なぜ初期不良が起きたのかという原因については引き続き、調査中です」


 では、どのコンポーネントに初期不良が発生したのか。考えられるコンポーネントは高電圧系ということで、電気を発生させるMGU-HかMGU-Kだ。もしMGU-Hだと同軸で連結されているターボにもダメージが加わっている可能性が高い。一方、もしMGU-Kにトラブルが起きていた場合、連結しているICEにもダメージが及んでいる可能性が高い。


 つまり、フェルスタッペンの3基目の主要4コンポーネントのうち少なくともふたつは、カナダGPでもう使用できなくなった可能性が高い。現在、ランキングでトップに立っているものの、ここ数戦のライバル勢の追い上げを考えると、今年のチャンピオンシップ争いは混戦になると予想され、そうなればシーズン後半でのグリッド降格ペナルティは痛い。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
2024年F1第10戦スペインGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル)


 ただ、HRCのチーフメカニックとしてレッドブルで仕事をしている吉野誠は、まだフェルスタッペンにはツキがあると語る。


「トラブルが起きたことはHRCのスタッフのひとりとして、ドライバーに申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、トラブルが出たのが初日だったのは、まだツキがあります。もし、土曜日だったら、予選のパフォーマンスに大きく影響が出たでしょうし、レースだったらリタイアしていたわけですから」


 4基目のパワーユニットで走り始めたスペインGP初日。フェルスタッペンは5番手とやや出遅れた。しかし、トラブルにはまったく見舞われなかった。


「だから、いろんなセットアップを試せた。予想していたより、いい1日だった。すべてがノーマルだったよ」


 アップデートされたマシンの走行データを収集したフェルスタッペンとレッドブル。2日目以降の挽回に期待したい。

レッドブル&HRC密着
2024年F1第10戦スペインGP FP2だけで、2度フロントウイングを交換したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)



この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています



(Masahiro Owari)


レース

3/13(金) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
3/14(土) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
3/15(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※中国GP終了時点
1位ジョージ・ラッセル51
2位アンドレア・キミ・アントネッリ47
3位シャルル・ルクレール34
4位ルイス・ハミルトン33
5位オリバー・ベアマン17
6位ランド・ノリス15
7位ピエール・ガスリー9
8位マックス・フェルスタッペン8
9位リアム・ローソン8
10位アービッド・リンドブラッド4

チームランキング

※中国GP終了時点
1位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム98
2位スクーデリア・フェラーリHP67
3位マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム18
4位TGRハースF1チーム17
5位オラクル・レッドブル・レーシング12
6位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム12
7位BWTアルピーヌF1チーム19
8位アウディ・レボリュートF1チーム2
9位アトラシアン・ウイリアムズF1チーム2
10位キャデラックF1チーム0

レースカレンダー

2026年F1カレンダー
第2戦中国GP 3/15
第3戦日本GP 3/29
第4戦マイアミGP 5/3
第5戦カナダGP 5/24
第6戦モナコGP 6/7
  • 最新刊
  • F速

    2026年4月号 Vol.2 シーズン開幕直前号