2004年の開幕戦から続いたミハエル・シューマッハーの連勝記録が、ついにモナコGPで途切れた。だが、パドックに戻るやシューマッハーは即座に気を取り直し、F1で最も新しいウイナーを祝福した。
シューマッハーにとっては、タイトル争いのライバルであるファン−パブロ・モントーヤとの接触事故の直後だけに、さぞかし大きな気持ちの切り替えが必要だったはずだ。トップ走行中に不満が募るリタイアとなったにもかかわらず、シューマッハーは、レースウイナーに祝福のコメントを寄せた。
「ヤルノにおめでとうと言わないとね。彼はすばらしい仕事をし、僕もとてもうれしいよ」とシューマッハー。「GPDAで彼とは親しく仕事をしているし、サッカーグラウンドでは定期的に会う仲なんだ。今日の僕は、どうやら彼にはほとんど及ばなかったようだ」
チーム監督のジャン・トッドも同様にルノーのトゥルーリを惜しみなく称賛し、またフェラーリのルーベンス・バリチェロを押さえて2位に入ったBARのジェンソン・バトンにも賛辞を送る。
「開幕5戦はミハエルが勝たせてもらったし、ヤルノと、今回我々を負かした2つのチームを祝福したい」とトッド。「2チームともすばらしい仕事ぶりだった。しかしながら、ヨーロッパGPが目前に迫り、我々は我々のあるべき勝利の道にまた戻れるよう頑張りたい」
また、トゥルーリがF1に来てから在籍したことのある2つのチームは、特に彼へを祝福する気持ちが強いようだ。
「かつてミナルディのドライバーだったヤルノ・トゥルーリの記念すべきF1初優勝に、我々は心からの祝福を伝えたい」と、普段はミナルディがドライバー育成のためのチームだなどとは決して口にしないポール・ストッダートは述べた。
またエディー・ジョーダンもこう語る。「私もヤルノに初優勝おめでとうと言いたい。ジョーダンでの彼はチームの皆といい友人だった。今の彼の気持ちは言葉ではとても言い表せないに違いない」