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　F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。第8戦モナコGP編です。
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　現在のF1のグリッドに並ぶドライバーのうち、およそ半数はモナコに住んでいる。だが、彼らはレースを愛するあまり、伝統の市街地コースのすぐそばで暮らしたいと思ったわけではない。この小さな公国では、高収入のアスリートである彼らには好都合な税制が敷かれているのだ。

　ルイス・ハミルトン、マックス・フェルスタッペン、ジョージ・ラッセル、ランド・ノリス、アレックス・アルボン、バルテリ・ボッタス、ニコ・ヒュルケンベルグ、ダニエル・リカルドは、いずれも自らの意志でここに住むことを選んだ。これに対してシャルル・ルクレールはモナコで生まれ育ち、生涯にわたってここを「祖国」と呼ぶ権利を有している。

　しかし、F1ドライバーの多くが住む街でレースが開かれるからといって、それが彼らにとって楽な週末を意味するとは限らない。

　モナコは各界の著名人や富裕な芸能人が大勢住んでいる場所でもあり、グランプリドライバーといえども、ここでは街中で際立って人目を引くことはない。それもあって、イベントの週末を迎えても、警察官やセキュリティがドライバーを特別扱いしてくれないことが多いのだ。

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