F1の皇帝バーニー・エクレストンは、ミハエル・シューマッハーが挙げている今シーズンの5勝を、唯一の競合になりうるチームメイトのルーベンス・バリチェロを制限しての結果で中身が無いと批判した。
エクレストンは、シューマッハーは偉大なドライバーであるが、対抗馬の欠乏が強さに疑問符を残している理由だと英サン紙に語っている。
「(現時点で)彼を負かす事ができる唯一の車がある。それはフェラーリのセカンドだ」とバーニー。「そしてその車は、争うことを許されていない人間が運転している」
バーニーの言葉は辛らつだ。
「彼はいいなりになっているため、シューマッハーの勝利は常にあっけないものとなっている。もしルーベンスが、セカンドバイオリンを弾く必要がなければ、このペアは少なくとも競っていただろうと思う。いくぶんばかげた結果だ。ミハエルは、チームに対して、ルーベンスが自分と争ってレースをすることができるように進言すべきだ。たとえそのことによって自分の勝利が失われようともね」とエクレストンは付け加えた。
「彼はそれでも勝つかもしれないが、少なくとも、ふたりの間に最前線でのエキサイティングなアクションを見る機会があるだろう。ミハエルは偉大なドライバーだが、現時点で彼は対抗勢力を持っていない」
一方バリチェロは、シューマッハーが今シーズン全てのレースに勝利する事は無いと予想していた。
「明らかに彼にはプレッシャーがかかっている。なぜならみんな、彼に全18レースに勝たせようとしているからね。さすがにそれは不可能だと思うよ」とバリチェロ。「レースに勝とうとしている人間は大勢いるんだからね。もちろん僕もそのひとりさ。彼が他のドライバーより圧倒的に強いサーキットはある。そういうところでは運に任せるだけだ。でも僕にもチャンスは必ずやってくると思ってるよ。そしてできれば僕がポイントを稼ぐ時は、彼にはポイントを稼がないで欲しいね」