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レッドブル&HRC密着:戦略にも影響を与えたニューウェイ離脱の報せから2日。フェルスタッペンは望外の最速タイムに驚く
2024年5月4日
開幕から5戦4勝と、ふたつのチャンピオンシップ争いでしっかりとリードを保ったままF1第6戦マイアミGPに乗り込んだレッドブル・ホンダRBPT。マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが駆るRB20を手がけたチーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイが2025年第1四半期をもってレッドブル・テクノロジー・グループを去ると、マイアミGPの2日前の5月1日に、チームが発表した。
ニューウェイがレッドブルに加入したのは、チームがF1に参戦した2005年の翌年の2006年。3年後の2009年にレッドブルに初優勝をもたらすと、2010にはセバスチャン・ベッテルらとともにダブルタイトルを獲得。その後、レッドブル初のハイパーカーの開発を行うため、F1のデザイン業務から一時離れるが、レッドブルがホンダとパートナーを組んだ2019年から再びF1に復帰し、2021年にマックス・フェルスタッペンとともに再び頂点に立った。
グラウンドエフェクトカーが導入された2022年からはライバルたちを圧倒。昨年は22戦中21勝し、1988年にマクラーレン・ホンダが打ち立てた年間最高勝率を更新。前人未到の大記録を達成する原動力となるマシンを開発していただけに、チーム離脱のニュースは大きな衝撃を与えた。
木曜日に国際自動車連盟(FIA)の公式会見に出席したセルジオ・ペレス(レッドブル)は、次のように受け止めている。
「エイドリアンは、僕たちのチームにとって、とてつもない存在だった。彼と一緒に仕事をしていると、デザイナー以上の存在に思えてくる。彼は戦略やセットアップの決定にも大きな影響を与えることがあるんだ」
ニューウェイの離脱を残念がる一方で、ペレスはそれだけでレッドブルが直ちに弱体化することはないとも語った。
「レッドブルの成功は一個人だけで成し遂げられたものではないよ。組織全体による成功なんだ。このチームには素晴らしいスタッフがほかにもたくさんいる。ピエール(・ワシェ/テクニカルディレクター)、エンリコ(・バルボ/空力部門責任者)、ベン(・ウォーターハウス/パフォーマンス・エンジニアリング部門責任者)らを頂点とする、とても強力な組織がある」
ニューウェイ離脱が公表された2日後に行われたマイアミGPスプリント予選。2台のレッドブル・ホンダRBPTはそろってSQ3に進出した。SQ3では、ペレスが最後にシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれて3番手となったが、フェルスタッペンがポールポジションを獲得し、力強い走りを披露した。
「フリー走行はとても調子がよく、ポールを狙えると確信していた。でも、予選では特にSQ3で苦労した。たぶんタイヤをうまく使えなかったんだと思う。ソフトが思っていたほど速くなかったんだ。それで最終のアタックは正直言ってかなりひどいものとなった。縁石で飛び跳ねていたよ。それでもポールを獲れたのだから、まあよしとしよう」(フェルスタッペン)
2024年はレッドブルがニューウェイと一緒に戦う事実上最後のシーズン。去り行くニューウェイのためにも、2冠を勝ち奪ってほしい。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 216 |
2位 | ランド・ノリス | 201 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 155 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 146 |
5位 | シャルル・ルクレール | 119 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 91 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 63 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 42 |
9位 | エステバン・オコン | 23 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 22 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 417 |
2位 | スクーデリア・フェラーリHP | 210 |
3位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 209 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 162 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 55 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 36 |
7位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 29 |
8位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 28 |
9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 26 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 11 |

