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【角田裕毅F1第6戦展望】高速区間でのアップデート効果に期待も、“少し自信を持ちすぎた”SQ2は15番手に終わる
2024年5月4日
母国グランプリであるF1第4戦日本GPの予選で10番手を獲得して、レースでもトップ5の一角であるアストンマーティンのランス・ストロールの追随を許さず10位に入賞した角田裕毅(RB)。しかし、その2週間後に行われた第5戦中国GPでは一転、予選でQ1敗退。レースでも入賞争いができないまま、ケビン・マグヌッセン(ハース)との接触によってリタイアに終わった。
なぜ角田は中国GPで失速したのか。第6戦マイアミGPが行われるマイアミ・インターナショナル・オートドロームで、角田はこう説明した。
「中国GPの後、チームはファクトリーに帰って、時間をかけてさまざまなことを分析してくれました。でも、それまでの多くのレースと同じようなパフォーマンスをなぜ発揮できなかったのかを完全に理解することはできませんでした」
ただし、角田は「それでも、中国GPのときよりは、いいレースができると思う」とマイアミGPへ向けて抱負を語った。その理由は、ふたつある。ひとつは、中国GPで失速した原因を完全に理解していないものの、分析の結果から何も得られなかったわけではないからだ。
角田はこう言う。
「いくつか問題を見つけることができたので、それを改善すれば、中国GPで失ったコンマ1〜2秒を取り戻せるかもしれません。今年の中団グループは力がとても接近しているから、コンマ1〜2秒でもかなり大きなインパクトがあります。コンマ数秒でもいくつかポジションアップできると思います」
もうひとつは、RBがマイアミGPにアップデートを投入したからだ。
「低速から高速まで効果があるようですが、ドラッグを増やしていないので、どちらかというと高速でより効果があるように思います。すごく大きな違いがあるわけではないですが、それでも、僕たちにとってはとても助かります」
そんななかで始まったマイアミGP。フリー走行1回目で角田は8番手と久しぶりにトップ10内につけた。
前戦中国GPに続いてスプリント・フォーマットで週末のイベントが進行されるマイアミGP。金曜日に行われたスプリント予選に臨んだ角田はSQ1を10番手で突破し、チームメイトのダニエル・リカルドとそろってSQ2へ進出した。
ふたりの明暗を分けたのは、SQ2の戦略だった。スプリント予選は公式予選と違い、SQ2は10分間で使用するタイヤは新品のミディアムと義務付けられている。1アタックしかもたないソフトではなく、ミディアムを使用するため、ほかの多くのドライバー同様、リカルドは早めにコースインして2回アタックを行った。これに対して、角田は遅めにコースインして1回だけのアタックという戦略を採った。
その理由を角田は語らなかったが、「少し自信を持ちすぎた」と語っているように、ややリスクが高い戦略だった。そして、その1回だけのアタックで角田は15番手に終わった。
「自分のミスもあって、タイムをまとめられずに、クルマが持っているポテンシャルを最大限に発揮することができませんでした」
SQ2を突破したリカルドがSQ3で4番手を獲得しただけに、角田にとっては悔やまれるSQ2敗退となった。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

