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F1中国GP技術解説:どん底アルピーヌの期待のアップグレード(2)フロアに施された大規模な変更
2024年4月26日
2024年F1第5戦中国GPに、アルピーヌが大規模なアップグレードを持ち込んだ。F1i.comの技術分野担当ニコラス・カルペンティエルがこれを分析、マシン細部の画像も紹介する(全2回)。
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■大きく改良されたフロア下

A524は重すぎただけでなく、特にトラクションとダウンフォースが不足していた。これを解決するために、中国では新しいフロアが導入された。空力エンジニアたちは、ベンチュリトンネル入口の最も内側にあるデフレクター (上の1枚目画像の黄色矢印参照) を大幅に再設計している。
2年前からF1に導入されたグラウンドエフェクトカーにおいて、ここは非常に重要な領域だ。フロア下の空気の入口には、数枚のデフレクターが取り付けられている。最も外側のサイドデフレクターは、気流を側面に向ける (上の白矢印参照)。空気の通路を作ることで、かつての「バージボード」のように機能し、フロントタイヤの回転によって引き起こされる乱気流を遠ざけるために、空気の流れの一部を外側に導く。いわゆる「アウトウォッシュ」機能であり、これらのサイドデフレクターは、今回のアップデートでも変更はない。
一方、最も内側のデフレクター (黄色の矢印) は完全に仕様が変わり、たとえば前端は湾曲していた形状がほぼ直角になっている。そして厳密な意味でダウンフォースを生み出す空気の流れを導くのは、まさにこのデフレクターなのだ。フロア下を高速で流れる空気はドライバーの足元にあるセパレーターに沿って流れ、今回アップデートされた最も内側のデフレクターを通って、マシン後部のディフューザーへと抜けていく。その際、 異なる高さのセクションを高速気流が通過することで、強大なダウンフォースが生み出される。アルピーヌは今回のアップデートで、その改良にある程度成功したと言えるだろう。
■新しい“レターボックス”型開口部が登場

アルピーヌによれば、フロア前面の変更によって全体的なダウンフォースが増加したという。一方でフロアエッジにも多くの変更点が確認できる。上に見られるように、リヤタイヤ直前の領域には「レターボックス」(郵便受け)と呼ばれる新たな開口部が設けられ、リヤタイヤの周りの空気の流れをより適切に制御している。ちなみに昨シーズンの A523 にはすでにこの開口部があったが、なぜか今季の初期型には採用されなかった。
このレターボックス以外は、フロア横の全体的な形状は大きく変わっていない。ただしフィンの留め具は旧バージョンより1つ少なく、数グラムの軽量化に貢献している。
しかし、エンジニアたちの熱い思いに冷水を浴びせるかのように、旧バージョンで走ったピエール・ガスリーのパフォーマンスは、オコンからそれほど遠いわけではなかった(予選でガスリーは15番手、オコン13番手、レースはガスリーが13位、オコンが11位)。
アップデート仕様を運転したオコン自身も、「大きな改善が見られるかどうか、まだ確信は持てない」と言う。 「中国では2台揃って一歩前進したという言い方の方が、より正確だろうね」
「軽量化が一定の役割を果たしたのは確かだよ。一方でダウンフォースの増加が、どこまで僕たちの期待に応えてくれたか。そこは週末全体のデータをさらに分析する必要があるだろうね」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

