来季、ジャック・ビルヌーブがＦ１に復帰するとのうわさが流れている。ウイリアムズのテストに参加するともささやかれている彼について、友人のドライバーたちは、復帰は大歓迎だと語っている。
　ビルヌーブのかつてのチームメイト、オリビエ・パニスは次のようにコメントしている。「ジャックとは今もいい友達だよ。２年間いっしょに働いたけれど、僕らの間には何のトラブルもなかった。ジャックは、一生懸命働いている人間に対して敬意を持つんだ。僕はＢＡＲでの２年間、すごく頑張ったからね。僕らは今でもすごくいい関係だよ。もし彼が戻ってくるなら大歓迎だ。彼は今でも速く、やる気に満ちているはずだ。ただ、今もいいドライバーだということを証明できるだけの適切な場所を見つけなければならない。もし今あまりいい状況にないチームに行ったら辛いだろうね。でも、トップチームで再スタートを切れれば、彼のためになるだろう」
　もうひとりの友人、デイビッド・クルサードは、ビルヌーブはＦ１において得がたいキャラクターだと考えている。「彼は僕の友達というだけでなく、Ｆ１の世界では貴重な存在なんだ。彼は、チームとかスポンサーとかにおもねることなく、常に自分の意見をはっきり言う。マシンに乗っている時も、マシンから離れている時も、すごく面白い人間だしね。たとえば、誰かに『あそこのコーナーはほぼ全開で回れるよ』と言われたとする。そうすると彼は絶対に全開でいってみるんだ。そして、データを持ってきて、『ほら、全開でいったよ。クラッシュしてマシンを壊しちゃったけどね』って言うだろう。すごく面白いヤツだよね。彼がシートを見つけて戻ってきてくれたら、Ｆ１は楽しくなると思うよ」