ポール・リカールでの4日間のテストで3名のドライバー全員が上々の成果を挙げ、ジョーダン・フォードは今週末、ポジティブなムードでモンテカルロに臨む。
モナコGPでは伝統的に予想外のことが起こり、それがジョーダンチームに味方する可能性もあるとあって、より良いリザルトを期待する一因となっている。
モンテカルロでのジョーダン・チームは、予選では2000年にヤルノ・トゥルーリがフロントロウにつけるなど通算6度のトップ6入りを果たし、またレースでは2度の4位(1999年のハインツ−ハラルド・フレンツェンと1994年のアンドレア・デ・チェザリス)の他、5位(2002年のジャンカルロ・フィジケラ)、6位(1997年のフィジケラ)など通算8度のトップ10入りを記録している。
2週間前のスペインGPでは、ニック・ハイドフェルドとジョルジョ・パンターノの二人が共にリタイアに終わったが、にもかかわらずモンテカルロに向けてチームの雰囲気は明るいという。
「モナコは、鈴鹿と並んで僕の好きなサーキットのひとつなんだ」とハイドフェルド。「市街地を走り抜けるとても特別なレース。小さなミスも許さない厳しさと、シリーズ中一番のとてもスペシャルな雰囲気のためだ」
「チームについていえば、この2〜3戦に比べたらモナコはよりチャンスがあると言っていいと思う。歴史を振り返れば分かるが、モナコでは思わぬことが起こりうるからだ。僕らはただ全力を尽くして結果を待つだけだ」
一方のパンターノは、ルーキーゆえ、この木曜は人生で一番のスリルを味わうことになる。EJ14に乗り、モナコでF1初走行を飾るのだ。
「モナコはF1マシンで走ったことがないから、僕にとってはすべてがチャレンジになると思う」とパンターノ。「車をベストな形で操り、限界を探り、ブレーキングポイントを見つけるとか、いろいろなことを短時間に理解するのは相当難しいだろう。幸い僕はあそこでF3000で3度走っているから、今ある知識を応用してF1での走りに活かしたい」
「ミスがまったく許される余地がなく、うっかりが即、車の破損につながるため難しい。秘訣は集中すること、注意を怠ることなく、同時にスピードを維持して常に限界を攻めること。何でも起こり得るサーキットだからこそ、僕らにも好リザルトの可能性がある」