ルノーのヤルノ・トゥルーリは、スペインで3位表彰台という好成績を挙げ、今週末のモナコへのやる気をより一層高めている。
「シーズン序盤、ここまでのところチームはいい成績を挙げているし、僕としてもルノーに移籍して以来、最高のシーズンスタートを切ったと言える」とトゥルーリ。「バルセロナでは素晴らしい結果を得ることができた。運によるものでもなく、他チームのリタイアによるものでもなく、自分たちの力でいい結果を出し、フェルナンドも僕もチャンピオンシップ争いにおいてもいい位置につけることができた。チームとしては、完璧な信頼性を発揮できたから、モナコに向けてのモチベーションも高いよ」
ドライバーにとって、モナコというのは特別なイベントなのだろうか?
「ルノーのドライバーとしては特にね! 観客数が多く、ルノーのサポーターも大勢いて、雰囲気が素晴らしい。狭いという点では快適とは言えないが、今年はガレージが一新したから、改善されると思うよ。セッティングにおいては、モナコはちょっと変わっているね。最適のセットアップを求めるというよりも、コースで自分の思うような動きをしてくれるマシンに仕上げていかなきゃならないんだ。いいマシンであることが必要だけど、僕らはその点は大丈夫だ。でも、ドライバーの力によってかなり差が出る。あらゆるところでさまざまな面との妥協点を探る必要がある。でも、速さを発揮するには、ドライバーがマシンに対して100パーセントの信頼を置いていなければだめだね」
一方のフェルナンド・アロンソは、今季全戦で入賞を果たしているが、開幕戦オーストラリア以来、遠ざかっているポディウムに、モナコで再び挑む。
「モナコは他のどのサーキットともかなり違っている。木曜日に走り出すまでは、まるで予想がつかないんだ」とアロンソ。「コースをよく知ること、ここでのレース経験があること、コースの変化について理解すること、そしてコンディションの変化に応じてセッティングを仕上げていく力があること──こういったことが非常に大事だ。あと、プラクティスと予選の間に1日あって、そのためコースがかなり変化するから、土曜日の朝にまたイチから学ばなければならない」
「正直言って、モナコではドライビングがずっと忙しいんだ。楽しむ余裕はないね。レースでは常に100パーセントの集中力を発揮する必要がある。ちょっとでもミスをするとコースアウトにつながるからね。僕にとって、コースで一番好きなのは、第1セクターだよ。高速コーナーがあるからね。でもモナコは楽しいという以上にチャレンジングなサーキットだ」