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【F1第4戦予選の要点】“最高速優先”のセッティングを選んだウイリアムズ。マシン戦闘力で上回るライバルを抑え込めるか

2024年4月6日

 F1第4戦日本GPの予選直前に行われたフリー走行3回目。ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、総合11番手につけた。しかしそれよりも注目すべきは、セクター3での速さだ。アルボンは首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を1000分の7秒凌いで、最速タイムを叩き出した。


 ここはシケイン以外は、ほぼ全開区間だ。なので最初は、アルボンのシケインの攻め方が巧いせいかと思った。ところが全20人の区間別最高速を見て驚いた。セクター3に限らずウイリアムズのアルボンとローガン・サージェントが、全区間でワン・ツーを独占しているのだ。


 ウイリアムズのマシンは、ハース以上の直線番長である。そして鈴鹿は、抜きにくいコースだ。レースでライバルたちの前にいったん出ることができれば、この最高速を武器に順位を死守できる、という戦略なのだろう。


 ただし最高速優先のセッティングだと、当然ながら中高速区間のタイムロスは大きい。実際、サージェントは、アルボンからコンマ9秒落ちの19番手タイムだった。一方のアルボンは、9番手の角田裕毅(RB)からコンマ2秒落ちの11番手につけた。このタイムは、アルボンの腕のおかげと言っていい。

ローガン・サージェント(ウイリアムズ)
2024年F1第4戦日本GP ローガン・サージェント(ウイリアムズ)


 ウイリアムズにとって現時点での最大のライバルはRBであり、彼らを攻略しない限りポイント獲得は望めない。しかし純粋なマシン戦闘力は、今のところRBの方が上だ。正攻法で攻めても、予選で角田の上に行くことは難しいし、レースペースも拮抗している。


 だったらアルボンの腕を見込んで、極端に最高速に振ったセッティングでいく。たとえ予選で前に行かれても、レース中の展開次第でいったん前に出さえすれば、そのまま入賞できるかもしれない。そんな捨て身の戦略を取ったのではないか。


 そして迎えた予選。サージェントはアルボンとの差をコンマ2秒以内まで縮めたものの、19番手でQ1敗退。アルボンは「ターン8(デグナー1)までにタイヤが終わった」と苦戦しつつ、15番手。ギリギリでQ2に進めた。


 Q2では、1回だけのアタックを敢行。自己ベストをコンマ2秒縮めたものの、ライバルたちの伸びしろの方が大きく、14番手が精一杯だった。とはいえRB勢はダニエル・リカルドが11番手、3戦連続でQ3に進んだ角田も10番手。彼らを攻略する前に、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー)というやや一筋縄ではいかないふたりが控えているが、レース展開次第ではポイント争いは十分にできるはずだ。

アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
2024年F1第4戦日本GP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)

ローガン・サージェント(ウイリアムズ)
2024年F1第4戦日本GP ローガン・サージェント(ウイリアムズ)



(取材・文 柴田久仁夫)


レース

11/1(金) フリー走行 23:30〜24:30
スプリント予選 27:30〜28:14
11/2(土) スプリント 23:00〜24:00
予選 27:00〜
11/3(日) 決勝 26:00〜


ドライバーズランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン362
2位ランド・ノリス315
3位シャルル・ルクレール291
4位オスカー・ピアストリ251
5位カルロス・サインツ240
6位ルイス・ハミルトン189
7位ジョージ・ラッセル177
8位セルジオ・ペレス150
9位フェルナンド・アロンソ62
10位ニコ・ヒュルケンベルグ31

チームランキング

※メキシコシティGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム566
2位スクーデリア・フェラーリ537
3位オラクル・レッドブル・レーシング512
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム366
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム86
6位マネーグラム・ハースF1チーム46
7位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム36
8位ウイリアムズ・レーシング17
9位BWTアルピーヌF1チーム14
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第19戦アメリカGP 10/20
第20戦メキシコシティGP 10/27
第21戦サンパウロGP 11/3
第22戦ラスベガスGP 11/23
第23戦カタールGP 12/1
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