F速

  • 会員登録
  • ログイン

F1日本GPに向けて開発を急ぐフェラーリ。代表の方針に基づき、2戦続けて新パーツを投入予定

2024年3月29日

 F1第3戦オーストラリアGPでフェラーリにとって2022年以来となる1-2フィニッシュを達成したことにより、チーム代表のフレデリック・バスールはチーム運営に導入した変化が効果を上げていることを確信した。


 以前のマネジメント下では、フェラーリは4、5レースごとに大規模なアップグレードパッケージを導入していた。だがバスールは昨年から、フェラーリの技術部門に継続的な開発を行い、次のレースに間に合わせることが可能な部品を製造するよう促してきた。


 今シーズンが始まってからもそれは同様であり、メルボルンでは2台のSF-24のエンジンカバー後端中央のエキゾーストに取り付けられた、革新的なウィングレットを見ることができた。コンパートメント内から流れてくる熱風の流れを再付着させ、方向転換させるものだ。得られる成果はごくわずかだが、フェラーリがマシンのその部分に空力パーツを取り付けた最初のチームであることは注目に値する。


 フェラーリは、このソリューションによって空力効率が少し向上したことで、土曜日と日曜日に低いダウンフォースパッケージで走行できると考えている。金曜日に見られた、低速のコーナーでクルマのリヤを安定させるための大きなビームウイングは、もはや必要ないからだ。ドラッグレベルを下げることで、SF-24はストレートでレッドブルのRB20に対抗することができ、コーナーではライバルと同じくらい優れたパフォーマンスを発揮した。

シャルル・ルクレール(フェラーリ)
2024年F1第3戦オーストラリアGP シャルル・ルクレール(フェラーリ)がドライブしたSF-24


 第4戦日本GPの舞台となる鈴鹿でも低いダウンフォースレベルが求められるため、フェラーリは日本GPでもこのソリューションを維持する可能性が高いが、バスールは現在、日本へのフライトに間に合うように準備を整えるため、さらなるアップグレードを推進している。フェラーリでは5月の第1週目に開催される第6戦マイアミGPを目標に、まったく新しいフロアの開発と製造が行われているが、一部の部品の設計方法に新たな変更が導入されたため、チームはアップグレードの一部を鈴鹿で組み込むことが可能になった。


 従来、フロアはひとつの単体パーツとして作られていたが、フェラーリは小さな変更を加えて、すぐにマシンに取り付ける方法を考案した。現在のフロアは、フロント、ふたつのサイドポッドの下面、セントラルエレメント、ディフューザーという5つの異なるパーツを組み合わせたものとなり、個別に交換ができる。そのため、アップグレード版のフロアの一部については、少なくとも3つの新しいパーツを日本GPに間に合わせるように作業を急いでいる。シャルル・ルクレールとカルロス・サインツがそれらをマシンに搭載し、チームがスペアをひとつ用意できるようにするためだ。鈴鹿ではダメージが甚大になり得るし、フロアが大きく損傷することがあることは誰もが知っている。特にドライバーがふたつのデグナーカーブでわずかにワイドになった場合はそうだ。


 すべてが鈴鹿に到着しているべきタイミングでそれらの部品の製造が終わらない場合は、より多くのフロアパーツが第5戦中国GPに向けて準備されるようになるのは明白だ。バスールの方針は正しいということが証明されてきており、レースごとに小さな新しい部品をSF-24に追加することになる。

フレデリック・バスール代表&カルロス・サインツ(フェラーリ)
2024年F1第3戦オーストラリアGP フレデリック・バスール代表&カルロス・サインツ(フェラーリ)



(Grandprix.com)


レース

5/3(土) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
5/4(日) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/5(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※マイアミGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ131
2位ランド・ノリス115
3位マックス・フェルスタッペン99
4位ジョージ・ラッセル93
5位シャルル・ルクレール53
6位アンドレア・キミ・アントネッリ48
7位ルイス・ハミルトン41
8位アレクサンダー・アルボン30
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール14

チームランキング

※マイアミGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム246
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム141
3位オラクル・レッドブル・レーシング105
4位スクーデリア・フェラーリHP94
5位ウイリアムズ・レーシング37
6位マネーグラム・ハースF1チーム20
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム14
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム8
9位BWTアルピーヌF1チーム7
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
第10戦カナダGP 6/15
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号