F速

  • 会員登録
  • ログイン

セクター1でラップタイムの大部分を失ったメルセデス。ストレートで代償を払わずにすむ改善策を追求/F1第2戦

2024年3月16日

 メルセデスはF1第2戦サウジアラビアGPの決勝レースで、レッドブル、フェラーリ、マクラーレン、アストンマーティンといった直近のライバルにすべて敗れた後、頭を悩ませながらジェッダを去った。ジョージ・ラッセルは、グリッドポジションを最大限に活用して6位を獲得できたものの、序盤のセーフティカー導入中にステイアウトするというルイス・ハミルトンの賭けは報われなかった。7度の世界チャンピオンは、ルーキーのオリバー・ベアマンと、マクラーレンのドライバーであるランド・ノリスに次ぐ9位でフィニッシュした。


 メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、チームが全体的なパフォーマンスの欠如に少々悩まされていたことを認め、当初の問題は、木曜日のフリー走行でW15のバランスが優れなかったことだと説明した。このことは、ドライバーのリスクを冒そうという意欲に明らかに影響を及ぼしたという。


「これらの非常に速いコーナーでは、ウォールはそれほど遠くにはない。つまり、ドライバーが大きな自信を持ちたいコーナーでは、タイヤに頼り切りだと簡単にオーバーステアになってしまうことがよくあったということだ。それがドライバーにとってどれほど不安なことかは容易に想像できる。それが予選とレースの要因だった」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2024年F1第2戦サウジアラビアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)


 ラッセルとハミルトンの両方が、セクター1でラップタイムの大部分を失っていることは明らかだった。その理由は、メルセデスがダウンフォースの低いリヤウイングを選択したためだ。これにより理論上は、W15はより優れたレースカーになり、ドライバーはオーバテイクができるようなり、ポジションをしっかり守ることができるようになる。


 ショブリンは次のように認めている。


「そのセクターでは、直接のライバルたちとのギャップは約0.3秒または0.4秒だった。それくらいのマージンだった。だがもうひとつ考慮すべきことは、我々はストレートで最速のマシンではないにしても、実際には最速のマシンの1台だったということだ。そのため我々はかなり軽いウイングレベルにあった。そして我々にできたことは、セクター2とセクター3でペースを落とし、セクター1でそのタイムを少し挽回することだっただろう」


「しかし理想を言えば、トップスピードのパフォーマンスを維持し、ただマシンに多くのダウンフォースをかけてストレートでその代償を払う以外に、セクター1を改善する方法を考え出したいと思っている」

ジョージ・ラッセル(メルセデス)
2024年F1第2戦サウジアラビアGP ジョージ・ラッセル(メルセデス)


 ショブリンはまた、セーフティカー導入中にハミルトンをステイアウトさせるというチームの選択を擁護した。ラッセルの後ろで彼がタイヤ交換を待つことになると、さらに犠牲が大きくなったと考えられるからだ。


「後から考えれば、それ(ダブルストップ)は可能だった。だが当時の我々に分からなかったことは、別のインシデントが起こるかどうかということだ。そして、もうひとつ分からなかったことは、タイヤにどれほど耐久性があるかということだった。7周目のセーフティカーは、ちょうど我々が両方のマシンでピットストップするかどうかを決めている段階だった。8周目、9周目だったら、おそらくそうしていただろう」


「ジョージの後ろにいたルイスのマイナス面は、ギャップを作る必要があるがそれが許されないということだ。セーフティカーが走っているときに、ただドライバーをコースに戻すことはできない。もちろん追い越しはできないし、妨害するとペナルティを科せられる。ピットレーンに入ってくるクルマもある。だから、もしジョージをリリースできなかったら、ルイスがそこで立ち往生し、彼がタイムを失うことになるだろうと感じていた」


「しかし、我々はあらゆる可能性に備えていた。もしレースの後半でセーフティカーがもう1回出ていたら、彼がその恩恵を受けることができただろう」

ジョージ・ラッセル&ルイス・ハミルトン(メルセデス)
2024年F1第2戦サウジアラビアGP決勝 ジョージ・ラッセル&ルイス・ハミルトン(メルセデス)



(Grandprix.com)


レース

5/3(土) フリー走行 結果 / レポート
スプリント予選 結果 / レポート
5/4(日) スプリント 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/5(月) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※マイアミGP終了時点
1位オスカー・ピアストリ131
2位ランド・ノリス115
3位マックス・フェルスタッペン99
4位ジョージ・ラッセル93
5位シャルル・ルクレール53
6位アンドレア・キミ・アントネッリ48
7位ルイス・ハミルトン41
8位アレクサンダー・アルボン30
9位エステバン・オコン14
10位ランス・ストロール14

チームランキング

※マイアミGP終了時点
1位マクラーレン・フォーミュラ1チーム246
2位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム141
3位オラクル・レッドブル・レーシング105
4位スクーデリア・フェラーリHP94
5位ウイリアムズ・レーシング37
6位マネーグラム・ハースF1チーム20
7位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム14
8位ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム8
9位BWTアルピーヌF1チーム7
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー6

レースカレンダー

2025年F1カレンダー
第6戦マイアミGP 5/4
第7戦エミリア・ロマーニャGP 5/18
第8戦モナコGP 5/25
第9戦スペインGP 6/1
第10戦カナダGP 6/15
  • 最新刊
  • F速

    F速 2025年5月号 Vol.3 日本GP号