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「片方のドライバーを犠牲にしてポイントを稼ぐハースのやり方が浸透する」とアルボンが懸念。ペナルティ方式も批判
2024年3月15日
ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、F1サウジアラビアGPでケビン・マグヌッセン(ハース)が角田裕毅(RB)に対して行った戦略的な行為がF1レースにおいて浸透し、今後、故意にコース外を使ってオーバーテイクを行う者が増える可能性があると懸念している。
マグヌッセンは、アルボンとのバトルのなかで接触、それにより10秒のタイムペナルティを科された。その後、角田を追うなかで、コース外を使いながらオーバーテイク。ポジションを戻さず、10秒のタイムペナルティを受けた。
ハースは、入賞の見込みがなくなったマグヌッセンを、ニコ・ヒュルケンベルグのポイント獲得のために利用することを決めた。マグヌッセンはペースを落として周回しつつ、後続を抑え続け、それによってヒュルケンベルグがピットストップ後も入賞圏内の位置に戻ることが可能になった。チームの戦略は成功し、ヒュルケンベルグにより1ポイントを手にすることができた。
アルボンは、自分との接触によってマグヌッセンに与えられたペナルティについては問題視していないが、角田との一件についてのペナルティの有効性には疑問を呈している。
マグヌッセンの最初のペナルティについて、「あれはフェアだったと思う」とアルボンは述べた。
「あのコーナーの形は好きではない。誤解が生じるんだ。考えているよりも多くのスペースを残しておく必要があるんだよね。悪感情はない」
「でも、もうひとつの動きは少し図々しかったと思う。裕毅とのことに関して、もう一度、10秒ペナルティが出た。あの状況だと、10秒ペナルティを受けることで、チームメイトの入賞が保証されるわけだ」
「そうであれば、どこでもそうすればいいということになる。5秒から10秒のペナルティは正しいとは思わない。ポジションを戻して、そこにとどまるという形にする必要があると思う」
コース外を使ってオーバーテイクをしたドライバーに対するペナルティについて、アルボンは以前から不満を述べていた。タイム加算のペナルティを受けても、速いマシンであれば、ペナルティ分のタイムを稼ぐことが可能であり、それは不当なアドバンテージになると、アルボンは主張していた。不当な形で前に出て、チームのために後続を抑え続けるという今回のマグヌッセンの行動についても、アルボンは懸念を示した。
「ひとりのドライバーを犠牲にすればポイントが保証されるというなら、どのチームでも同じことをするだろう。トップチームはやらないかもしれない。でもチャンスがあれば必ずポイントをつかまなければならない中団のチームなら、毎回そうするだろう」
「チームメイトを入賞させるためにああいうことをするドライバーが増えるかもしれないね」
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(autosport web)
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