レッドブル&HRC密着:2戦連続1-2フィニッシュで圧勝。終盤はリスクを冒さず冷静にバックマーカーを処理
2024年3月10日
F1開幕戦バーレーンGP後、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のレースエンジニアを務めるジャンピエロ・ランビアーゼは「次は違う展開になるかもしれない。サウジアラビアGPではもう少し接戦になるだろう」と語っていた。
だが、その心配は杞憂に終わった。フェルスタッペンが2位のセルジオ・ペレスにつけたタイム差は13秒。3位との差は18秒以上あったからだ。
2戦連続の圧勝によるワン・ツーフィニッシュに、レース後の記者会見ではこんな質問が飛び出したほどだった。
「マックス、セーフティカーラン明けにランド・ノリス(マクラーレン)をパスしてトップに返り咲いてからは、国際映像の画面にあなたはほとんど映りませんでした。だから、私たちはあなたの走りをほとんど見ていないのですが、市街地コースのジェッダでのレース中、ヒヤッとする瞬間はありましたか?」
するとフェルスタッペンはこう答えた。
「レース終盤にバックマーカーに近づいたとき、タイヤが少し冷えて、滑りやすくなってしまったときだね。幸い、後ろとのギャップは十分にあったから、リスクを冒すことはやめたんだ。このサーキットは高速コーナーが多いから、タイヤがちょっとでも外れてしまうと、コントロールするのが難しくなってしまうんだ」
この優勝でフェルスタッペンは100回目の表彰台となった。キャリア188戦目での100回の登壇について感想を求められたフェルスタッペンは、こう語った。
「ということは、88回表彰台を逃したことになるわけか」
フェルスタッペンというドライバーがいかに現状に満足せず、さらなる高みを常に目指しているのかがわかる。
昨年、さまざまな新記録を打ち立てたフェルスタッペン。しかし、彼の勝利へのモチベーションにまったく翳りは見えない。
フェルスタッペンは昨年個人の連勝記録を『10連勝』に更新した。その連勝記録はシンガポールGPで途絶えたが、続く日本GPから再び連勝街道を爆進。今回のサウジアラビアGPの優勝で、シーズンをまたいで9連勝となった。
今年、フェルスタッペンがどんな記録を打ち立てるのか。私たちは歴史の証人として、その走りを見届けたい。
(Masahiro Owari)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
第23戦 | カタールGP | 11/30 |

