最新記事
- 【2025年F1トップ10ドライバー】5位ラッセル...
- 松田次生のF1目線:メンタルが鍵となった2025...
- 順位も報酬も鰻登り。新チャンピオンのボーナ...
- 【F1チーム別技術レビュー:フェラーリ】SF-2...
- タイトル獲得を実感するには「時間がかかる」...
- 【2025年F1トップ10ドライバー】6位サインツ...
- 【2025年F1ベスト・カラーリング・アンケート...
- 技術陣を再建し、実力で表彰台も見えた2025年...
- F1招致を目指すルワンダ、協議の進展を主張「...
- 【2025年F1トップ10ドライバー】7位ハジャー...
- 厳しいマルコの監督下でF1昇格を決めたリンド...
- 【F1コラム】“メイド・イン・ジャーマニー”で...
【2024年F1技術分析】レーシング・ブルズ『VCARB 01』:レッドブルとの緊密な協力関係が見えるエリアとその狙い
2024年2月20日
スクーデリア・アルファタウリからレーシング・ブルズ/RBへと名称を変更し、新たなスタートを切ったチームが、2月21日からのF1プレシーズンテストで、いよいよ体制変更後初のマシン『VCARB 01』の本格走行をスタートする。発表会で披露された画像を、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察、その特徴を分析する。
────────────────
かつてのトロロッソ時代のカラーリングを想起させるレーシング・ブルズ2024年モデルからは、姉妹チームのレッドブル・レーシングとの緊密な協力関係が外見からもはっきり見て取れる。
まずはサスペンションの形式だ。昨年のシンガポールで、すでにこっそりとレッドブルRB19のリヤサスペンションが導入されていたが、それが今回の新車ではフロントサスペンションにも拡張された。その結果、『VCARB 01』は、レッドブルと同様に、フロントにプルロッドサスペンションを採用したマシンとなった。
サスアームがモノコック底部からホイールの上部に向かって伸びるプルロッド形式(正面から見ると「逆ハの字」になる)では、ロッカー、ショックアブソーバー、トーションバーもモノコック底部に取り付けられる。さらにこの構成では、サスアームが形作る三角形の角度も大きくなる(上の比較写真参照)。
この形式の利点としては、重心が低くなることによる運動性能の向上、そしてアームを薄くすることによる空力性能の改善が挙げられる。さらにこのジオメトリーでは、サスのバネレートをより上げることができる。
その結果、低速コーナーで車高が上がる場合、より柔らかいトーションバーとショックアブソーバーが使え、車高が下がる高速コーナーやブレーキング時には十分な剛性が得られるため、ドライバーは自信を持って攻めることができる 。
さらに去年のアルファタウリAT04と比較すると、アッパーアームの三角形の角度が大幅に大きくなっている。これによって、アンチダイブ(ブレーキング時の沈み込みを防ぐ効果)がいっそう効力を発揮することになりそうだ。エイドリアン・ニューウェイ考案のこのアンチダイブは、レッドブルの速さの秘密のひとつであった。
ノーズ形状は一見すると、フェラーリF1-75を思い起こさせる。一方で全体的なシルエットは、特にサイドポッドのこぶなどが、昨年のAT04から引き継がれたものなのがわかる。ただしサイドポッドの形状はほぼレッドブルRB19のカーボンコピーと言っていいほど類似しており、エアインテークも下部が前方に突き出した形状となっている(上の比較写真、赤と黄色矢印参照)。とはいえこれは今季のライバルチームぼ新車のほとんどにも言えることだ。
側面の比較写真で明らかなように、アンダーカット(サイドポット下のカット) はより顕著になっている。いうまでもなく気流の入口をできるだけ高くし、できるだけ多くの気流を確保することが目的だ。
すでに去年型のAT04は、英国ベッドフォードのレッドブルの風洞から生まれたものと言ってよかった。そしてレーシング・ブルズの空力エンジニアたちは、まもなくミルトン・キーンズのレッドブルファクトリー近くに拠点を移して開発作業を行うことになる。新たに建設された建物に、デザインオフィスがそっくり移転するのだ。
ただしレーシングチーム自体は依然としてファエンツァに置かれ、パーツ製造はここで行われる。このグループ分けは、マラネロのフェラーリビルの別棟にデザインオフィスを構え、フェラーリと同じ風洞とシミュレーターを使用するハースのやり方にかなり近い。
ますますレッドブルとの結びつきを強めるレーシング・ブルズに対し、ライバルたちは警戒と疑問を強めている。そんな彼らをさらに刺激するかのように、チームはFIAやマクラーレンでテクニカルディレクターを務めたティム・ゴス、そしてアルピーヌのスポーティングディレクターだったアラン・パーメインを引き抜き、かなりの組織強化を図っている。
このマシンを駆る ダニエル・リカルドと角田裕毅が、はたしてどれほどのパフォーマンスを発揮することになるのか。21日から始まるバーレーンテストに注目だ。
この記事は f1i.com 提供の情報をもとに作成しています
(翻訳・まとめ 柴田久仁夫)
関連ニュース
| 12/5(金) | フリー走行1回目 | 結果 / レポート |
| フリー走行2回目 | 結果 / レポート | |
| 12/6(土) | フリー走行3回目 | 結果 / レポート |
| 予選 | 結果 / レポート | |
| 12/7(日) | 決勝 | 結果 / レポート |
| 1位 | ランド・ノリス | 423 |
| 2位 | マックス・フェルスタッペン | 421 |
| 3位 | オスカー・ピアストリ | 410 |
| 4位 | ジョージ・ラッセル | 319 |
| 5位 | シャルル・ルクレール | 242 |
| 6位 | ルイス・ハミルトン | 156 |
| 7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 150 |
| 8位 | アレクサンダー・アルボン | 73 |
| 9位 | カルロス・サインツ | 64 |
| 10位 | フェルナンド・アロンソ | 56 |
| 1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 833 |
| 2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 469 |
| 3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 451 |
| 4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 398 |
| 5位 | アトラシアン・ウイリアムズ・レーシング | 137 |
| 6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 92 |
| 7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 89 |
| 8位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 79 |
| 9位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 70 |
| 10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 22 |
| 第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
| 第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
| 第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
| 第23戦 | カタールGP | 11/30 |
| 第24戦 | アブダビGP | 12/7 |


