F1 2024年シーズンに注目すべき10のこと(5)逸材ピアストリの2年目の進化と、ノリスのステータス
2024年1月17日
2024年F1に向け、GrandPrix.comの執筆陣が、来るシーズンに注目する10の項目をピックアップした。チームの運命、F1が抱える問題点、ドライバー市場など、多岐にわたるテーマを個別に紹介していく。
────────────────
2023年にF1デビューを果たしたオスカー・ピアストリは、非常に大きな期待をかけられながらも、それに見事に応えてみせた。FIA F3とF2で連続してチャンピオンを獲得したピアストリは、レース活動から1年離れた後でF1に参戦したにもかかわらず、かつてのシャルル・ルクレールやジョージ・ラッセルと同じくらい有望なドライバーであると、すぐさま証明してみせた。
ピアストリは、F1デビューシーズンの後半には、高い評価を受けるチームメイト、ランド・ノリスを何度か破ってみせた。カタールでは、スプリントで勝利を挙げ、メインレースでマックス・フェルスタッペンに挑戦。シーズン終盤数戦は精彩を欠いたものの、全体的に大きな進歩を遂げ、デビューシーズンから強い印象を残した。
2024年には、ピアストリに対する期待はより一層高まるだろう。チームや彼自身の期待も大きく、巨大なプレッシャーのもとで戦わなければならなくなる。ピアストリの長所のひとつは、冷静さだ。2023年には、一度も取り乱した様子を見せず、バトルの最中でも、無線で淡々と事実を話していた。今年は、そういう冷静さをどこまで保てるか、試される場面が何度か訪れるだろう。
ピアストリがこの調子で向上し続け、タイヤマネジメントをもっとうまくやれるようになれば、ノリスのステータスが見直される可能性がある。マクラーレンが近い将来に向けて中心人物とするドライバーが、ノリスではなくピアストリになることもあり得るのだ。さらに、メルセデス、フェラーリ、レッドブルも、ピアストリをドライバー候補リストのトップに据えることを考えるようになるかもしれない。
今年のピアストリは、昨年以上に難しいテストにパスしなければならない。だが彼にそういう試練を乗り越えるだけの能力があることは間違いない。
【F1 2024年シーズンに注目すべき10のこと】
(1)メルセデスは復活できるのか
(2)勝利か息子か。アストンマーティンF1オーナーが迫られる決断
(3)24戦開催を喜んでいるのはFOMだけ。関係者の疲労が深刻に
(4)興味深いグリッド後方争い。激動するハースは最下位を脱出できるのか
(GrandPrix.com)
関連ニュース

1位 | オスカー・ピアストリ | 131 |
2位 | ランド・ノリス | 115 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 99 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 93 |
5位 | シャルル・ルクレール | 53 |
6位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 48 |
7位 | ルイス・ハミルトン | 41 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 30 |
9位 | エステバン・オコン | 14 |
10位 | ランス・ストロール | 14 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 246 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 141 |
3位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 105 |
4位 | スクーデリア・フェラーリHP | 94 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 37 |
6位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 20 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 14 |
8位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 8 |
9位 | BWTアルピーヌF1チーム | 7 |
10位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 6 |

