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留任濃厚のヘルムート・マルコ。ホーナーとの不仲説が囁かれるなか、フェルスタッペンが契約更新を後押しか

2024年1月12日

 複数の海外メディアが報じているように、ヘルムート・マルコはレッドブルの新経営陣と新たに2年契約を結んだ後、2026年末まで同組織に残ることになるようだ。


 現在80歳のオーストリア人が旧友のディートリッヒ・マテシッツ氏と結んだ現在の契約は2024年末で満了となるが、億万長者が去ったことでマルコはこの会社のスポーツプログラムを運営している現CEO(最高経営責任者)であるオリバー・ミンツラフ氏によって契約が更新されない兆候があった。


 レッドブルF1チームのクリスチャン・ホーナー代表が、レッドブルが持つふたつのF1チームと若手ドライバー育成プログラムを完全に担当しているマルコの去就をかなり喜んでいるだろうという強い兆候もあったが、この組織内部での戦いはマックス・フェルスタッペンからの非常に強力なサポートのおかげで、年長者に有利に傾いているようだ。


 3度のF1ワールドチャンピオンとマルコの仲が良いことはよく知られている。フェルスタッペンは元ル・マンウイナーを可能な限り長く側に置きたいと明言しており、レースのやり方やチーム内でコミュニケーションをとる方法について共通の見解を持っている。


 フェルスタッペンはこれまでも度々、「ヘルムート(・マルコ)からのでたらめではないアプローチは僕も同じだから」と説明し、彼に感謝している旨を示してきた。さらに「彼と一緒にいると、自分がどこに立っているのかがつねに分かるんだ。なぜなら彼がそれを見たように伝えてくれるからだ。そして、僕も同じようにしている」と続けた。


 もちろん、内部の権力闘争に関してホーナーとマルコの両者は強く否定している。チーム代表は「私たちは27年間お互いのことを知っていて、我々の関係はこれまでと同様にオープンで明確であり、何も変わっていない」と主張した。


 この亀裂の結果は、マルコが今後3シーズンすべてのグランプリに参加し続けることを意味する。彼はこれまでと同様にフェルスタッペンと一緒にいるだろうが、今後はもう少し多くの時間を新しい名称が発表されていないジュニアチーム(現アルファタウリ)に割くことになると思われる。マルコとしては、フランツ・トスト前代表がチームを去った後、アルファタウリのピーター・バイエルCEOと、トストの後任として新代表に就くローラン・メキースが、ファエンツァに拠点を置くイタリアのチームをどのように運営するかを注意深く観察したいはずだ。



(Grandprix.com)


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