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ハミルトンへの攻撃的発言を糾弾された元F1王者ピケ、高額罰金刑の取り消しを勝ち取る。人権団体は争う姿勢
2023年10月20日
3度のF1世界チャンピオンであるネルソン・ピケが、インタビューのなかで、ルイス・ハミルトン(メルセデス)について語った際に、人種差別的な言葉を使用したとして、下級裁判所から500万ブラジルレアル(約1億5000万円)の支払いを命じられたが、ピケが上訴を行った結果、ブラジリアの連邦裁判所はこの罰金を取り消す判決を下した。
ピケは、インタビューにおいてハミルトンをポルトガル語で「小さな黒人」を意味する“neguinho”と呼び、同性愛嫌悪的と広くみなされる言葉も使ったことが、その数カ月後に騒動に発展し、人権団体が訴訟を起こした。ピケの最初の上告は棄却されたものの、ブラジリアの連邦裁判所においては、ピケの発言は粗野で不適切なものではあったが、人種差別的な意味合いはなかったとみなされ、罰金が取り消された。
この問題が持ち上がってから、“neguinho”という言葉の意味合いについて、多くの議論がなされてきた。特に年配の人々のなかには、この言葉に人種差別的な意味はないと主張する者も多い。今回、連邦裁判所はそういった解釈をしたものと考えられるが、人権団体は、連邦最高裁判所にこの件を持ち込み、改めてピケを有罪とする判決を求める意向を示している。
市民団体の代表者は、ピケへの罰金を取り消した裁判所は「19世紀のブラジルで一般的だった種類の論理を用いている」として非難し、「この判決には驚かなかった。なぜなら差別がブラジルの機関に深く存在していることを知っているからだ」と述べた。
ピケは、元大統領ジャイール・ボルソナーロと強い関わりを持っていることで、若い進歩的な国民の間では不人気だ。ボルソナーロは、右翼政治家で、汚職、職権乱用などが問題になったほか、大統領選挙で敗北した後、選挙システムを根拠なく批判。それにより、裁判所から、立候補資格を停止するという判断が下された。ブラジルでは左派と右派の間で強い対立が起きており、ピケの今回の事件は政治的な影響を受ける可能性もある。
(Grandprix.com)
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6位 | ジョージ・ラッセル | 245 |
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