今週末、ヨーロッパラウンドの初戦を迎えるジョーダン・フォードは、シルバーストンにてニック・ハイドフェルド、ジョルジョ・パンターノ、ティモ・グロックの３名が計２０００ｋｍ超を走破するテストを完了し、その前向きな結果に期待を新たにしている。
　ブリヂストンのタイヤテストで得た好感触、車の着実な開発、そして８週間前にシーズンが開幕して以来、初めてテストができたドライバーたちの満足感のすべてが、チームにパフォーマンス向上への期待をもたらした。
　ハイドフェルドは、状況はどんどん改善されていくだろうと楽観的であり、全体的にな感触としては‘かなり’前向きだという。バーレーンＧＰでは１５位だったが、先週のテストで満足な結果を得られたようだ。
「シルバーストンでのテストはとても前向きな結果が出て、僕自身もずいぶん周回を重ねられてとても良かった」とハイドフェルド。「主にタイヤ評価と、車に関し２〜３新しいことを試みた。いろいろやりたいのはいつものことだが、今回のテストには本当に満足できた」
「サンマリノＧＰに向けてはかなりポジティブな感触があり、ライバルたちに近づけた今年初めのイモラ・テストくらいの競争力を発揮できればと願っている。あそこはカレンダーの中でもとてもいいトラックで特別なサーキット。他のどこよりも縁石を活用しなければならないので、僕らの車もうまく対処できればと思う。僕は今季ここまでのところ、調子が上向いてきている。最初の１〜２戦はトラブルが起きてリタイアを強いられ、第３戦ではほとんどの時間をタイヤを理解するのに費やした。いい方向に行きそうなので、今週末はこのまま前進できればと願っている」
　僚友のパンターノにとって今週末は重要な意味を持つ。サードドライバーのグロックか、もしかしたら新たにチーム監督のエディー・ジョーダンと交渉を開始したといわれるヨス・フェルスタッペンと、交替させられるのではという噂があるのだ。パンターノはチームでの走行経験が少なかっただけに、シルバーストンでのテストがうまく後押しとなることに期待する。
「テストは走行経験を重ねるのに僕にはとても助けになって良かった。やっとヨーロッパラウンドに入れるのもうれしい。少しは僕にも分かるサーキットになるからね」とパンターノ。「サンマリノは僕にとってホームレースのようなところでもあり、イモラでは以前にウエットとドライの両方の天候下でジョーダン・フォードＥＪ１４をテストしたことがあるから、最初の３戦よりもいいレースができるはずだ。天候もよくセットアップも正しくできれば、いいペースが出せることは分かっている。車への理解も深まってきたし、バーレーンのプラクティスがそうだったように、もっとグリッドを上げられるだろう。いいバランスさえ出せれば車の感触もよくなり、さらにどんどん改善されていくだろう」
　今年のサンマリノＧＰはアイルトン・セナの１９９４年の事故から１０年目の節目となり、ジョーダン・チームとバーレーン国家は今週末、ＥＪ１４のエンジンカバー部分にアイルトン・セナ財団のマークをペイントする予定だ。

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