今週末、F1サンマリノGPに臨むジャガーレーシング。今シーズン最初のヨーロッパで行われるこのグランプリは、ジャガーの2人のドライバーにとって非常にゲンのいいサーキットだ。
第3戦バーレーンGPから3週間、このインターバルを利用して、チームはバルセロナのカタルニア・サーキットと南フランスのポール・リカールで走り込みを行い、重量バランス、タイヤコンパウンド、またイモラに向けてフロントウイングの調整などのテストを行ってきた。
「テストを行うということは極めて重要な要素なんだ。だから遠い場所でのレースのおかげでその週はまったくテストが出来ないというときは、いらだたしく感じることがあるよ」とウエーバー。「チームはここ数週間、ミルトン・キーンズやコスワースレーシングのあるノーザンプトンで本当にいい仕事をしてくれた。みんなサーキットに戻れることを楽しみにしているのはもちろん、自分たちの努力の成果をサーキットで見られることすごく期待しているんだ。それにミシュランもここまでの3レースでは素晴らしい仕事をしてくれた。これからのヨーロッパでのレースでも同様のものを見せてくれることを期待している」
チームはバーレーンでシーズン最初のポイントを獲得、今週末のサンマリノでさらなるポイントゲットを狙っている。というのもサンマリノはウエーバーとクリスチャン・クリエンにとってお気に入りのサーキットのひとつだからだ。
「シーズン最初の3レースは、期待していただけのポイントを獲得することはできなかった。だからこそR5の実力をヨーロッパのサーキットで見せたいんだ」とウエーバー。「ただバーレーンで最初のポイントを取れたことは嬉しかった。あそこのサーキットはドライバーにとってもマシンにとっても非常に過酷なサーキットだったよ。だからこそ、ポイントが取れて報われたね」
「サンマリノのトラックは僕がよく知っているサーキットのひとつなんだ。2001年にはF3000で勝ってるしね。ヨーロッパラウンドが始まると思うといつも特別な気分になるよ。だから遠い所での3レースの後がここというのはとても大歓迎なんだ。個人的にもイタリアやサンマリノ周辺のエリアは大好きだしね」
「サンマリノに行ってR5を走らせることができるなんてすごくワクワクしているんだ」とクリエンは語る。「このサーキットは僕のお気に入りのひとつなんだ。ここでたくさんレースをしているからよく知ってるんだよ。それが前3レースとの大きな違いだね」
「シーズン最初の3レースはすごく大変だったし、勉強になった。でもそういうレースで何とか完走できたことはとても嬉しい。ただまったく新しい場所だとマシンの準備をしなきゃいけなくても、自分自身を馴らすことに多くの時間を費やさなきゃならない。でも僕らはバーレーン以降いろんなテストをいろんな場所で行ってきた。僕は周回を重ねるごとにR5への理解を深めるようになってきたし、ベストの性能をマシンから引き出すこともできるようになった。今のところチームの獲得点数は1点、僕はそれをさらに増やしたいんだ」