2004年シーズンの序盤3レースで表彰台2回というエキサイティングなスタートを切ったBARチーム。彼らにはこの週末のサンマリノGPから始まるヨーロッパラウンドを楽観的に迎えられる十分な理由がある。
BARはウイリアムズと同点のコンストラクターズ3位でイモラでの戦いに臨む。また、ナンバー1ドライバーのジェンソン・バトンもドライバーズ選手権の3番手に付け、新型006が冬季と最近のテストセッションで見せた高いポテンシャルを裏付けている。
マレーシアとバーレーンで表彰台に上がったバトンは、その好調の勢いを駆ってイモラへ乗り込む。今週末、彼が“ハットトリック”を決める可能性は十分にあるだろう。
「表彰台とポイントフィニッシュが続いた後で、ヨーロッパラウンドをスタートできるのはうれしいね。この勢いをそのまま維持できればいいと思っている。チームも自信と手応えを感じているし、テストでも着実に前進しつつある」
「バルセロナとポール・リカールのテストで、僕らの車は優れた信頼性を示した。これはとても重要なことだ。先週は1日で150周も走り込んだよ。これはこのチームが1日のテストでこなした周回数の新記録だ。それに加えて、僕らがテストで見せた速さは間違いなくホンモノだ。イモラではかなり競争力が高いと思うよ」
一方、チームメイトの佐藤琢磨はこう語る。「イモラはユニークなサーキットだ。高い縁石がたくさんあって、かなりチャレンジングだよ。コース幅は狭くて、トリッキーなコーナーもいくつかあるけど、僕は楽しみにしている」
「テストでイモラに向けての準備を済ませる計画だったが、僕がポール・リカールにいた間は天候に恵まれなくて、まともなタイムを記録できた周は1周もなかった。十分にテストができなかったのは残念だ。なにしろ、僕にとってサンマリノGPの出場経験は2002年の一度きりなんだ」
「でも、ジェンソンはいいコンディションでテストができたようだし、この週末に僕らが使うパッケージで好タイムを記録しているようだから見通しは明るい。それに、その前の週のバルセロナのテストでは、バーレーン以降さらに車が進歩したことも確認できているからね」