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クリスチアーノ・ダ・マッタ:インタビュー

2004年4月20日

 今シーズン、これまでのわれわれの状況を見ると、僕としては残念だとしか言いようがないね。われわれは、これからも頑張って状況が良くなるように努力を続けなければならないし、現状が僕らの望んでいたものではないことを考えると、一刻も早く打開策を見つけたいと思っているよ。
 このように最高の状況ではないとはいえ、開幕戦から考えれば着実に進歩し続けることができている。マレーシアとバーレーンでは、パフォーマンスの向上に加え、コースの特徴がわれわれに向いていたこともあって前進することができたと思っている。クルマに多少の変更を加えることで、オーストラリアからマレーシアの間だけでもある程度の進歩を遂げることができた。バーレーンにおいては、マレーシアと全く同じクルマを使ったのだけれど、採用したセッティングが功を奏してさらに状況は良くなった。また、オーストラリアで苦しんだタイヤの問題についても、ミシュランが頑張ってくれたおかげでマレーシアとバーレーンの2つのサーキットでは、タイヤに関して言えばとても競争力が高かったと思っている。
 バーレーンの予選では、燃料の量、そしてタイヤの選択においてわれわれの取った作戦はかなり積極的なものだった。だから、あの走りがわれわれのクルマ本来のパフォーマンスであり、われわれの本当の実力であるとはまだ言えないだろう。全体的にパッケージとして見ると、安定して上位に進出できるまでに至っていない。もちろん、われわれは上位に進出していくべきだから、バーレーンのパフォーマンスを確実に現実のものにしていかなくてはならないね。
 未だにポイント獲得に至っていないのが単なる不運だとは思わないよ。クルマは、信頼性の点では素晴らしい成果を示しているわけだから、ポイント獲得ができない理由は単純にパフォーマンス不足だとしか言えないね。もちろん、われわれはそれの対策に向けて全力で努力をしているよ。


 イモラでは新しい試みを2、3行う準備がある。バルセロナのテストでは、フロントとリヤのウイングなどを含む新しい空力パーツを装着して走行したのだけれど、そのテストプログラムは、今週のポールリカールでも続けられる。われわれが目指しているのは、クルマを1つのパッケージとしてまとめあげて精度を高め、それなりの変化をしっかりと出していくということなんだ。
 僕自身は、イモラはあまり得意ではないというのが正直なところだね。シケインは実際走っていて面白いけれど、サーキット全体としてちょっとバンピー過ぎるからね。昨年のサンマリノGPはわれわれにとって大変なレースだった。クルマ自体は競争力もあってなかなかの仕上がりだったのに、イモラでは苦労したんだ。フラストレーションもその分大きかったね。
 僕は、イモラという地域は好きだし、特にイタリアに居ると楽しいよ。僕は、イタリアに友達がたくさん居て、レースの週末に時間さえあれば会うことだってできるからね。イモラの街は夜にピッツァを食べに行くには最高なんだよ!
 サーキットを2度目に訪れるというのと、初めて訪れるというのでは大きな違いがある。コースの特徴を覚えなくて済むわけだから、金曜日にセッションがはじまったときからクルマのセットアップに集中して取り組むことができるからね。

 今年、サンマリノGPは、アイルトン・セナの悲劇から10年目を迎える。あのとき、僕はブラジルにいて、アイルトンのクラッシュを見たときには、ケガで次のレースは欠場するのだろうな、なんて考えていた。まさかそれ以上のことが彼に起こるなんてことは微塵も頭をよぎらなかったんだ。
 僕がセナについて憶えていることと言えば、なんと言っても彼が予選で見せる速さ。それが彼の強みだった。もちろん彼の人間性にも敬服するけれど、彼の走りを目の当たりにした時、あの速さは天性のものだとしか思えなかった。彼が走っていると何もかもがいとも簡単に見えてしまうので、ドライバーは誰もが皆、どうすればあんなに速く走れるのか知りたがっていたものだよ。
 こんな悲しい思い出のあるイモラだから、レース週末でもその思いを感じるのは誰にとっても当然のことだと思うよ。けれども、われわれパナソニック・トヨタ・レーシングとしては、力一杯頑張って、また一歩前進していくことに集中していくつもりだよ。
みなさんの変わらぬ声援に感謝したいと思っているよ。




レース

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フリー走行2回目 結果 / レポート
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予選 結果 / レポート
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