昨年型R23で数千マイルを走破したルノーのテストドライバー、フランク・モンタニーが、ようやく新車R24に初めて乗り、その喜びを語った。
今季、アラン・マクニッシュを退けて公式テストドライバー兼リザーブドライバーの座に就いたモンタニー。昨年型車でのタイヤテストで走行を重ねてきた彼だが、全チームの機材が中東から戻る途中にあるヨーロッパラウンド前というタイミングで、先週、ポール・リカールで初めて新車に乗る機会を得た。
「ドライバーにとって初めて新車に乗る機会を得るというのはいつだって特別なこと」と彼。「シーズンの最初の3戦でヤルノ(トゥルーリ)とフェルナンド(アロンソ)がR24で闘っているのを見て、あの車の性能がいったいどんなものなのか知りたくてたまらなかった。乗ったらすぐに違いが分かった。コクピットがすごく狭く、それでもF1カーなのだが、前より座る位置がずいぶん低かった」
ルノーが2003年の最終順位がトップ4に入ったことで、規則により金曜のプラクティスに参加が許されないモンタニーだが、2台の車の違いは直ちに感じられたようだ。
「エンジンもRS23とはぜんぜん違う。パワーが上がったが、僕がすぐに感じたのは、パワー配分がどれだけ違うかということだった。パワー曲線はとても直線的で、チームの前進のほどは明らかだ。初めてのドライブがBスペックエンジンだったこともラッキーだったね。イモラでチームが初めて使おうとしているスペックだ」
モンタニーのテストでの任務は今、新たな拡がりを見せそうだ。R24の今後の開発に、より実際的な彼のフィードバックが重要になる。
「終盤頃にはR23は主にタイヤテストといろいろなハンドリング上の作業に使われたが、やっと僕も実際のレースカーをドライブできるようになる」と彼。「R24で1km走るごとに有益なデータが得られるだろう。これからはもうR23とR24の間での情報の流用を考える必要がなくなり、新車のためだけに特化して設計されたもので仕事ができる」