パナソニック・トヨタ・レーシングは、4月13日(火)から4日間にわたって、南仏ポールリカール・サーキットで行われたF1合同テストに参加した。
ポールリカール・サーキットに設定された1周4.115kmのコースで行われた合同テストには、初日の13日(火)と翌14日(水)は、クリスチアーノ・ダ・マッタがステアリングを握り、後半の15日(木)と16日(金)には、オリビエ・パニスがテストを引き継いだ。また、テストドライバーのライアン・ブリスコは、4日間を通してテストに参加。来週へと迫った第4戦サンマリノGPから始まるヨーロッパラウンドへ向けての改善、熟成をはかった。さらに、15日(木)と16日(金)の両日は、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタが、ポルトガルのエストリル・サーキットで行われた合同テストにも参加。開発、進化のスピードアップを担った。
オリビエ・パニス
トヨタTF104/06
ベストラップ
1分08秒418
周回数:98周
「木曜日には、次戦サンマリノと第6戦モナコへ向けてのタイヤテストを行い、有意義な一日となった。やや風が強く、開始直後にはギアボックスのトラブルに見舞われたものの、100周近く走り込むことが出来た。金曜日は、いくつかの新たな空力パーツを試す予定だったが、走行すること自体が危険なほど非常に強い風に見舞われてしまい、意味のある作業を行うことは全く出来なかった。次戦サンマリノGPでは、我々は過去、あまり良い成績をあげていないので、今年こそプッシュし、現在実現しうる最上のパッケージで臨むつもりだ」
クリスチアーノ・ダ・マッタ:
トヨタTF104/06
ベストラップ:
1分08秒464
周回数:204周
「初日となった火曜日は、異なる重量配分で全体的なセットアップを行い、130ラップ以上を走破、予定されていたすべてのプログラムを終えることが出来た。また、水曜日は、レース用のタイヤ・テストを行った。午後、ミシュラン・タイヤのコンパウンドをテストしているときに、エンジン不調に見舞われるという不運もあったが、いくつかの良い結果を得ることが出来た。今回のテストでは、異なる状況下で、クルマを適応させること、つまり異なったコース・コンディションにおいて最大限のパフォーマンスを引き出すことを容易にするための貴重なデータが得られた」
ライアン・ブリスコ:
トヨタTF104/05(13―15)
TF103B(16)
ベストラップ:
1分08秒657
周回数:356周
「最終日は、悪天候に見舞われてしまったが、最初の3日間は、それぞれ100ラップ以上を走り込み、成果の上がるテストとなった。火曜日は、タイヤの耐久性および異なるタイヤ構造のテストとセットアップを行い、長距離を走破することが出来た。最初こそギアボックスに問題を抱えて止まってしまったものの、全体的にはうまくいった。水曜日はエンジンブレーキとタイヤに関する作業を行い、翌木曜日もその作業を継続するとともにソフトウェアシステムの開発を行って、128ラップを走破した。最終日の金曜日は、非常に風が強く、とても何かを進展させるような作業を行うことは出来なかった。今回は私にとって2度目となる“トヨタTF104”でのテストであり、今回のテストでの進化は小さなものにとどまったが、正しい方向へと向かっていると思う」