F1速報

  • 会員登録
  • ログイン

ニューウェイ、F1カナダGPで“自身が設計したF1マシンの200勝目”を記録「この仕事を本当に愛している」

2023年6月25日

 レッドブルのチーフテクニカルオフィサーであり、おそらくF1界で最も偉大なデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイは、まだ製図板の前を離れるつもりはないが、引退へのカウントダウンは事実としてすでに始まっていると述べた。


 レッドブル・レーシングはF1第9戦カナダGPでグランプリ100勝目を飾った。マックス・フェルスタッペンがまたしても圧倒的な走りをみせ、F1で通算41勝目を達成し、偉大なアイルトン・セナの記録に並んだ。モントリオールでいつも通りレッドブルのピットウォールに座っていたニューウェイは、チームの大記録達成の喜びに浸っていたが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーの指示で、フェルスタッペンとともに表彰台に立ってコンストラクターズトロフィーを受け取ることになった。


 レッドブルが年月をかけてここまで強くなった背後には、ニューウェイの果たした大きな役割があったことを思えば、ホーナーが表彰台に立つように促したのは、彼の貢献に対するふさわしく正当な敬意の表れだといえる。また、記録に強い情報筋によると、日曜日の優勝はニューウェイの設計したF1マシンの200勝目にあたるという。

2023年F1第9戦カナダGP 表彰台
2023年F1第9戦カナダGP表彰台 左から2位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、エイドリアン・ニューウェイ(レッドブル)、優勝マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位ルイス・ハミルトン(メルセデス)


 64歳になるニューウェイは、レッドブルのエンジニアリング部門を2006年から率いている。ニューウェイは、1980年にフィッティパルディF1チームに加入してモータースポーツ業界でのキャリアを始めた。そこからの日々を振り返れば、ひと続きの大きな夢を見ているようだとニューウェイは言う。


「ここまで素晴らしいキャリアを過ごしてきた」とニューウェイは『Sky Sports』に語った。


「私の子どもの頃からの夢は、エンジニアリングとモーターレーシングに関わることだった。だからモーターレーシングに初めての職を得て、初めての給料をもらった時は、本当に嬉しかった」


「その夢が叶ったことに比べれば、あとはすべて余録みたいなものだ」


 ニューウェイは自身のキャリアで特筆すべき瞬間としてふたつのことを挙げた。ひとつ目はレース初勝利で、これはウイリアムズのナイジェル・マンセルが1991年のメキシコGPで優勝した時に達成された。ふたつ目は、シーズン最終戦まで優勝争いがもつれた時だという。


「キャリアではどれもが特別な瞬間であることは間違いない。けれども、なかでも強烈なのは、メキシコでの初勝利と、優勝争いが最後までもつれた時の記憶だ」


「まさにチャンピオンシップにふさわしい終わり方だと言える。そうした意味では、セバスチャン(・ベッテル)がフェルナンド(・アロンソ)と争った2010年のタイトルと、マックスがルイス(・ハミルトン)と争った2021年のタイトルが記憶に残っている」

セバスチャン・ベッテル(レッドブル)
2010年F1アブダビGP 初のドライバーズタイトルを獲得したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)

2021年F1第22戦アブダビGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がタイトルを獲得、記念撮影


 ニューウェイは、レッドブルと公表はされていないがある期間の契約を結んでいるとされる。今後については、自身の仕事が必要とされる限り、勤めを続けるつもりだという。だが、すでにキャリアの終盤にさしかかっていることもニューウェイは自覚している。


「ずっとやりたかった仕事に就くことができ、しかも楽しんで仕事ができて、実に恵まれていた。この仕事を本当に愛している」



(autosport web)




レース

5/24(金) フリー走行1回目 結果 / レポート
フリー走行2回目 結果 / レポート
5/25(土) フリー走行3回目 結果 / レポート
予選 結果 / レポート
5/26(日) 決勝 結果 / レポート


ドライバーズランキング

※モナコGP終了時点
1位マックス・フェルスタッペン169
2位シャルル・ルクレール138
3位ランド・ノリス113
4位カルロス・サインツ108
5位セルジオ・ペレス107
6位オスカー・ピアストリ71
7位ジョージ・ラッセル54
8位ルイス・ハミルトン42
9位フェルナンド・アロンソ33
10位角田裕毅19

チームランキング

※モナコGP終了時点
1位オラクル・レッドブル・レーシング276
2位スクーデリア・フェラーリ252
3位マクラーレン・フォーミュラ1チーム184
4位メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム96
5位アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム44
6位ビザ・キャッシュアップRB F1チーム24
7位マネーグラム・ハースF1チーム7
8位ウイリアムズ・レーシング2
9位BWTアルピーヌF1チーム2
10位ステークF1チーム・キック・ザウバー0

レースカレンダー

2024年F1カレンダー
第8戦モナコGP 5/26
第9戦カナダGP 6/9
第10戦スペインGP 6/23
第11戦オーストリアGP 6/30
第12戦イギリスGP 7/7
  • 最新刊
  • F1速報

    Vol.5 第5戦中国GP & 第6戦マイアミGP