他のチームと同様、ルノーも新しいサーキットへの挑戦を楽しみにしている。今週末に、サクヒール・サーキットで初開催されるバーレーンGPも、その例外ではない。
ドライバーのヤルノ・トゥルーリとフェルナンド・アロンソは、期待と興奮の入り混じった気持ちで、バーレーンへの旅を楽しみにしている。しかし、レースについては、あまり予想を立てたがらない。
トゥルーリはこう語る。「確かに、僕は砂漠に行くのは初めてだし、中東も初めてだから、面白い1週間になると思うよ。あのサーキットは、施設の点ではまさに一流のようだし、町でも新しい体験がいろいろできそうだ。それは、いつだって楽しみなんだよ」
同僚のアロンソも同意見だ。「誰にとっても面白くなりそうだ。確かに、サーキットに適応することや、テクニカルな面ではチャレンジがあるだろうけど、コースの外では面白い1週間になるはずだ。新しい国を訪れると、必ず何か新しいことを学んだり、新しいものを見たり、母国とは違った経験ができたりする。それは、F1のいいところのひとつだよ」
レースウイークエンドへの期待については、トゥルーリもアロンソも、R24の正しいセットアップを見つけるには大変な作業が必要となると考えている。しかし、それでも2人は、毎戦入賞の記録を今回も継続できると信じている。
アロンソはこう語る。「正直言って、走行距離を重ねるのが一番で、それに代わる方法はないんだ。走れば走るほど、サーキットを知ることができるからね。でも、ヒースロー協定によるテストセッションがあった去年と比べると、今年のルールでは僕らの走行距離はずっと限定されてしまう。だけど大体において、10周か15周もすれば、普通はそのサーキットを快適に走れるようになるし、どの縁石を使えるかもわかるようになるよ……」
トゥルーリはこう付け加えた。「一番の鍵は、適応能力を発揮することだね。みんな、その瞬間に感じ取ったサーキットをドライブするしかないんだ。それはとても大変なことだよ。僕らはいつも、予想できるコンディションでレースをするのに慣れているし、それに従ってセットアップも決めているんだからね。だけど、何が起ころうとも、僕らはそれに対処し、適応しなくちゃならない。レースというものはいつだってそうだけど、バーレーンでは、いつも以上にそうなるんじゃないかな」
「R24は、マレーシアでは調子がいいようだったが、温度によってハンドリングがかなり変動したのも確かで、レース中に起こったことには少し驚かされた。だけど、僕らはそのことから学んだし、全体としてはマシンは高温下でいいパフォーマンスを発揮している。セパンと同様厳しいレースになるだろうけど、かなり自信を持ってもいいと思うよ」