ジャガー・レーシングは、今週末にバーレーン・インターナショナル・サーキットで初開催される、Ｆ１世界選手権第３戦ガルフエア・バーレーン・グランプリに向けて、懸命に準備を進めてきた。

　マーク・ウエーバーは、次のように語っている。「まだレースで完走できていないから、フラストレーションを感じているけれど、それは僕自身やチームの努力が足りないせいじゃない。Ｒ５は、セパンのコースでは、去年より１周につき４秒も速かったんだから、この１年の僕らのハードワークは確かに実を結んでいるよ」
「このレベルでの進歩は、一夜にして成し遂げることはできないが、冬のテストプログラムの成果が出始めているし、僕らはまだ学んでいる最中だけれど、去年と比べるとものすごく前進しているんだ。僕は、この次のレースが本当に楽しみだ。新しいコース、新しいコンディション、僕らにとって未知の要素がかなりたくさんある。僕は、高温下でたくさんのトレーニングを重ねているし、湿気の高いセパンの後で、僕らは好調だよ。ドライバーも、マシンの冷却面でもね」
　一方、ルーキーのチームメイト、クリスチャン・クリエンは、オーストラリアに続いてセパンでも完走を果たした。レッドブルのサポートを受けているオーストリア出身のクリエンは、バーレーンを楽しみにしている。バーレーンのコースは、誰にとっても初めてなので、より対等な勝負ができると考えているのだ。

　クリエンはこう語る。「２レースで２回の完走。これは、僕の目標としていたところだから、自分とチームの進歩にとても満足している。マレーシアのレースは厳しかったけれど、２回とも完走できたことは、Ｒ５の信頼性の証拠だし、ミルトン・キーンズとノーサンプトンにあるファクトリーのみんなの努力の賜物だよ。レースの後も僕は気分がよくて、トレーニングを重ねたのが実を結んでいる。もちろんこれは、バーレーンの暑さに耐える上でも役に立ってくれるだろう」
「これからのことだけど、僕にとっての第３戦はすごく楽しいと思う。ドライバーとしては、僕らが本当に対等の立場で戦える、初めてのレースになるからね。誰も、あそこでレースをしたことがある者はいないから、僕は全力を尽くして、結果がどうなるか見たいと思う。コースはかなりダスティだろうけど、金曜にコースに出てみるまでは、事態がどうなるか本当に知ることはできない。エンジニアたちはできる限りの準備をしているけれど、何も実物には代えられないからね！」
　第３ドライバーのビヨルン・ウィルドハイムは、マレーシアのレースの後にはイギリスに戻り、３月２６日（金）のサンタ・ポッドでのテストに参加した。セパンのグリッドで両ドライバーがスタートを失敗したため、その原因を理解して、そこから学ぶべく、Ｒ５のスタートプロセスを中心に作業を進めた。
　ウィルドハイムは、こう語った。「僕は、チームでの自分の役割を本当に楽しんでいるし、金曜の自分の仕事が、土曜と日曜にチームの役に立っているのを知って、本当に満足している。マレーシアは、データの収集という点では、僕らにとっていい週末だったし、僕が携わったタイヤに関する作業は、レースに向けてタイヤを選ぶためにとても重要だった。金曜には、チームのためにサンタ・ポッドでテストをして、特にスタートに関する作業を行った。ミルトン・キーンズのファクトリーのみんなが、そのデータに全力で取り組んでいるのはわかっているから、バーレーンまでには、僕らは前進できているよ」

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