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【F1アゼルバイジャンGP決勝の要点】オイル漏れ、赤旗の不運、DRSトレイン。新天地で我慢の展開を強いられたガスリー
2023年5月1日
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)にとって今年のF1アゼルバイジャンGPは、1日も早く忘れたい週末となった。
唯一の練習走行の機会だった金曜日のFP1は、オイル漏れでマシン後部が炎上。7周しか走れず、ほぼぶっつけ本番で予選やレースを迎えることに。さらにダメージを受けたパワーユニットとギヤボックスの全交換も余儀なくされた。
案の定というべきか、その日の夕方に行われた予選ではQ1のアタック中にウォールにぶつかり、19番手に終わった。「特にブレーキを遅らせてはいなかった」と本人は言っていたが、走行不足が影響したことは明らかだった。
翌土曜日のスプリント・シューアウトも、ガスリーを不運が襲う。SQ1終了直前のアタックに出て行ったところで、サージェントのクラッシュによる赤旗中断で、またも19番手。わずか17周のスプリントでは、13番手まで上げるのが精一杯だった。決勝レースもDRSトレインでの我慢の展開。タイヤの性能劣化にも見舞われ、14位完走という結果だった。
今季からのアルピーヌ移籍は、ガスリーにとって大きな飛躍となるはずだった。デビュー7シーズン目にして初めてのワークスチーム。しばらくタイトルから遠ざかっているとはいえ、ルノー時代の2000年代初めにはフェルナンド・アロンソが2連覇を遂げた名門だ。
実際、マシンの戦闘力自体は悪くなく、開幕戦バーレーンGPではトラックリミット違反によるタイム抹消で最後尾スタートだったにもかかわらず、猛然と追い上げて9位入賞を果たした。第2戦サウジアラビアGPは順当にトップ10内の速さを見せ、ここでも9位に入った。
しかし第3戦オーストラリアGPでは、レース終盤の再スタート直後にチームメイトのエステバン・オコンと同士討ちの末に2台揃ってリタイア。マシンも全損のダメージを受けた。厳しい予算制限の状況下でのマシン修復は、今後の開発計画にブレーキをかけかねない。
それでもアゼルバイジャンには前後のサスペンションやフロアなど、大幅なアップグレードを持ち込んだ。しかしオコンもトラブルの予防措置で満足に走れず、正確な性能評価は次のマイアミに持ち越しとなった。
開幕4戦で4ポイントという状況は、ガスリーのF1キャリアで最低の成績だ。非力なマシンに苦労した去年のアルファタウリでさえ、6ポイントを獲っている。コンストラクターズ選手権も3強に次ぐ4位だった去年の面影はなく、ハースやアルファロメオに僅差で迫られての暫定6位だ。
予選ではコンスタントにQ3に進める実力はあるものの、それがなかなかレース結果に結びつかない。「アップデートの繰り返しで、コンマ6秒速くなる」とオットマー・サフナウア代表は豪語するが、ガスリーにはしばらく我慢の時が続きそうだ。
(取材・文 柴田久仁夫)
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1位 | オスカー・ピアストリ | 336 |
2位 | ランド・ノリス | 314 |
3位 | マックス・フェルスタッペン | 273 |
4位 | ジョージ・ラッセル | 237 |
5位 | シャルル・ルクレール | 173 |
6位 | ルイス・ハミルトン | 125 |
7位 | アンドレア・キミ・アントネッリ | 88 |
8位 | アレクサンダー・アルボン | 70 |
9位 | アイザック・ハジャー | 39 |
10位 | ニコ・ヒュルケンベルグ | 37 |

1位 | マクラーレン・フォーミュラ1チーム | 650 |
2位 | メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チーム | 325 |
3位 | スクーデリア・フェラーリHP | 298 |
4位 | オラクル・レッドブル・レーシング | 290 |
5位 | ウイリアムズ・レーシング | 102 |
6位 | ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズF1チーム | 72 |
7位 | アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1チーム | 68 |
8位 | ステークF1チーム・キック・ザウバー | 55 |
9位 | マネーグラム・ハースF1チーム | 46 |
10位 | BWTアルピーヌF1チーム | 20 |

第19戦 | アメリカGP | 10/19 |
第20戦 | メキシコシティGP | 10/26 |
第21戦 | サンパウロGP | 11/9 |
第22戦 | ラスベガスGP | 11/22 |
第23戦 | カタールGP | 11/30 |

