第2戦マレーシアGPの決勝当日は、70%以上の投票率を誇る、5年に1度のマレーシア総選挙投票日と重なり、さらに、時差のあるヨーロッパでのテレビ放映も考慮されたことで、通常のF1GPより1時間遅延されて午後3時に56周の決勝レースがスタート。気温34度、路面温度42度という蒸し暑さの中で、ひとつのGPに使用出来るエンジンを各車1基に定めた厳しい新規定の下、ドライバーを含むチームスタッフの耐久力が問われるサバイバルマッチが繰り広げられた。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、スタートで数台をパスしたものの、その後の混乱で2周目には、クリスチアーノ・ダ・マッタが14位、オリビエ・パニスが18位と後退。終盤46周目には、オリビエ・パニスが、無線の不調から予定外のピットイン。さらに、ピットレーンでの速度超過から、再ピットインを余儀なくされる波乱もあったが、クリスチアーノ・ダ・マッタが9位、オリビエ・パニスが12位で完走を果たした。
クリスチアーノ・ダ・マッタ
「困難なレースだった。公式練習で満足に走れなかったことは、昨日の予選には影響しなかったものの、やはり、決勝レースには影響を及ぼした。レース中はアンダーステアに悩まされ、ピットストップの際に修正を試みたが叶わなかった。スタートは上手く行き、第1コーナーでは、8位まで順位を上げたが、第4コーナーで大きく膨らみすぎてしまった。ピットストップで挽回をはかったが、9位が精一杯で、ポイントの獲得はならなかった」
オリビエ・パニス
「スタートは上手く行き、順位を2つ上げたが、誰かに追突されたようで、スピンを喫してしまった。その後、順位を取り戻すために全力で走り、無線の不調から予定外のピットストップをするまでに10位まで挽回していた。TF104の調子も良く、ハンドリングも良かっただけに本当に残念だ。今日は、ポイントを獲得出来たはずだった。しかし、チームが全体的なパッケージを改善するために努力してくれたことに感謝している。バーレーンでの次のレースを楽しみにしている」